持続可能な野菜作りを目指す。アルカリ性が強めなので使い方に注意が必要だが、同じ有機質の方が良いのでは。
私が化成肥料から鶏糞に変えたのは化成肥料の値上がりが酷いからですね。それと年々害虫が増えて来て、反面益虫が極端に減ってきたせいも有ります。
化学肥料等は長く使い続けると、いずれは野菜が出来ない土壌に変化すると言われているのはもう常識です。
その為に鶏糞に変えました。その意味合いから言っても土壌の酸度を調節するのも有機石灰の方が良いのかなと思い始めています。
有機石灰は化学肥料からの転換を目指す方には非常に適している選択肢とか。
確かに化成肥料を使い続けると、先に挙げたように良い野菜が育たなくなってきます。遅まきながら私もやっと目覚めた訳です。
では、どのような利点があるのか調べてみましょう。
土壌環境の改善
有機石灰は化学肥料のように急激な変化を与えず、土壌のpHを穏やかに調整します。
これにより、土壌中の微生物や益虫に優しい環境を提供できます。
化学肥料が土壌の生物多様性を損ねる一方で、有機石灰は生物の活動を助けるため、良い循環が生まれやすいです。
微生物の活性化
鶏糞のような有機肥料と有機石灰の組み合わせは、微生物群の活性化を促し、土壌を健全な状態に保ちます。
化学肥料を使用していた時期と比べて、土の健康が改善されるとともに、益虫が戻りやすくなります。
持続可能な農業
長期的に見て、化学肥料に依存した土壌は栄養バランスが崩れ、最終的には野菜が育ちにくくなる可能性が高いです。
対照的に、鶏糞と有機石灰の組み合わせは、土壌の自然なバランスを保ちながら栽培環境を向上させます。
こうした理由から、有機石灰を使うことは、化学肥料の影響を避け、持続可能な農業を行うための一歩として非常に効果的だと言えます。
鶏糞との相性も良いため、土壌の健康をより良く保つために、有機石灰を選ぶのは理にかなった選択だと思います。
苦土石灰と有機石灰を使う際の良い点と注意点
ここで苦土石灰と有機石灰を使う場合を比較してみます。鶏糞はアルカリ性が強めの有機肥料なので、石灰の使い方には注意が必要です。
適切に施さないと土壌のpHバランスが崩れたり、作物の生育に悪影響を及ぼすことがあります。
苦土石灰(マグネシウムを含む石灰)
向いている場合
- 酸性土壌を速やかに調整したいとき
- マグネシウム(Mg)が不足しがちな土壌で使用する場合
注意点
- 鶏糞と同時に施すとアルカリが強くなりすぎ、作物にダメージを与える可能性がある
- 施すなら鶏糞の2週間以上前が理想
有機石灰(カキ殻石灰など)
向いている場合
- 穏やかに酸度を調整したいとき
- 土壌のカルシウム補給をしたいとき
メリット
- 即効性が低く、土壌に優しい
- 鶏糞と同時に施しても影響が少ない
どちらを選ぶべきか?
- 短期間で酸度を調整したい場合 → 苦土石灰(鶏糞の2週間前に使用)
- ゆっくりと土壌を改良したい場合 → 有機石灰(鶏糞と同時施用も可)
作物や土壌の状態によって最適な方法は異なるため、使用前に土壌のpHを測定するとより効果的です。
量的にはどうなんだろう
苦土石灰の場合は1㎡に対して一握りとか、野菜ごとに施す量が調べるとすぐ分かりますが、有機石灰にしても鶏糞にしても滅多にお目にかかれません。
その辺が有機質の物を扱う人が極端に少ない原因でもあります。なので、わかる範囲ですが書いてみます。あくまで参考までに留めておいてくださいね。
苦土石灰と有機石灰は土壌のpHを調整し、作物に必要な栄養素を提供する役割を果たします。
特に有機石灰は、土壌に徐々に栄養を供給するため、即効性のある苦土石灰とは使い方が少し異なります。
以下は、家庭菜園でよく栽培される野菜に対する、1㎡当たりの施用量の例です。
トマト
- 苦土石灰:1㎡あたり1握り
- 有機石灰:1㎡あたり1.5握り
きゅうり
- 苦土石灰:1㎡あたり1握り
- 有機石灰:1㎡あたり1.5握り
白菜
- 苦土石灰:1㎡あたり1握り
- 有機石灰:1㎡あたり1.5握り
ニンジン
- 苦土石灰:1㎡あたり1握り
- 有機石灰:1㎡あたり1.5握り
注意点:
苦土石灰はすぐに効果が現れますが、過剰に施すと土壌がアルカリ性に偏りすぎることがあるため、適量を守ることが大切です。
有機石灰はより緩やかに効果を発揮するため、過剰に施しても土壌が急激にアルカリ化することは少ないですが、やはり適量を意識することが重要です。
これらの量はあくまで目安ですが、土壌の状態や栽培する作物の栄養要求に応じて調整が必要です。土壌検査を行って、pHや肥料成分に基づいた施肥を行うと、さらに効果的です。
たまたまでしょうけれど苦土石灰に対して有機石灰は約1.5倍の感じですね。
後書き
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。