鶏糞の存在は知っていたが使い方が今一分からない。購入しても物置に入れっぱなしでは使用が無いですね。
お早うございます。ヒロくんです。
今日は朝から雨が降りそうな空模様ですが、先ほど雷の音を聞いてから雨が降り出し、時折激しい雷の音と共に雨の降り方も尋常では無くなってきました。
線状降水帯って最近日本中で大被害を起していますが、いよいよ宮城県に順番が廻って来たのかもしれません。
ハッキリ言って怖い感じ、と言うより恐怖です。雷で障子が揺れるのを見るのも久し振りで不気味ですね。
隣で寝ている家猫の茶タロウも心配そうな顔をしていますが、猫も雨降りは余り好きでなさそうですね。
起さないでね |
この画像は今日のではありませんが、珍しくカメラを向けても平気で寝ていますね。最近何故か私の所で寝ていますが可愛いものです。
夏の掛布団が気持ち良いらしく、取られてしまいました。
お陰で寒くて夜中に目が醒めます。
鶏糞を使う様になった訳
化成肥料が世の中に出現したのは1943年7月1日で、イギリスのローズ氏が発明したとの事で
- 過リン酸石灰
- リン酸アンモニウム
- ケイ酸カリウム
からなる化学肥料を製造したのが始まりで80年程前ですね。特許なんで化成肥料にも特許料が今日も含まれているのでしょうか。
化学肥料に反してもっと昔から存在する有機肥料がありますが、現在でも利用している専業農家さん達も多くいらっしゃいます。
その中で肥料として鶏糞があります。鶏糞、発酵鶏糞、炭化鶏糞の3種類です。
種類によって元肥の入れ方、追肥の入れ方が違うと思います。ウェブ検索するとマチマチで困りますが、ちょっと自分なりにまとめてみたいと思います。
化成肥料の値上がりの原因
化成肥料は使い続けると微生物の死滅等で畑の土を駄目にするし、止む無く買うにしても現在はかなり値上がりして困っています。
有機肥料はその点畑の土に対して優しいと聞きますし安価です。それにしても値上がりの原因は何でしょう。
単なる円高だけでは無いようです。
化成肥料の価格が上昇している主な原因は、原材料の価格上昇や輸送コストの増加です。
特に、化石燃料の価格が上がると、化成肥料の製造コストも増加します。また、国際的な供給チェーンの混乱や輸出規制も影響しています。
混乱しているのは戦争のせいですね。
ウクライナにロシアが侵略した戦争が始まってから3年目になろうとしています。双方とも農業国家ですし、農産物は勿論化学肥料も生産、輸出している国とか。
これが主な原因ですね。
元は兄弟のような国同士でしたが、こじれると見るに堪えないのが兄弟喧嘩です。
何故鶏糞が土壌に良いのか
それでは何故鶏糞が畑の土壌に良いのか調べてみました。
農作業をしている時にフッと思いました。家の畑でミミズを見かけなくなったな、と。
以前は耕すと大きなのが出て来てビックリした事がありますが、その頃は殆ど見かけなくなりました。
気になって調べたところ
化成肥料を使い続けるとミミズも住めない畑になってしまう
と、いう事でした。
正に家の畑の土壌はそうなりかけていたのに、やっと気づきました。
それではご報告します。
鶏糞の利点
栄養バランス
鶏糞は窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)をバランスよく含んでいます。特にリン酸が豊富で、植物の開花や結実を促進します。
速効性
鶏糞は速効性があり、植物がすぐに栄養を吸収できます。そのため、追肥としても効果的です。
有機質肥料
鶏糞は有機質肥料であり土壌の微生物活動を活性化させ、土壌の健康を保つのに役立ちます。
コスト
鶏糞は比較的安価で手に入れやすく、家庭菜園や農業で広く利用されています。
注意点
臭い
鶏糞は若干の臭いがありますが、発酵させることで臭いを軽減できます。私としては発酵鶏糞か炭化鶏糞がお勧めです。
過剰施用
鶏糞を多量に使用すると、養分過多になり植物に害を及ぼすことがあります。適量を守ることが重要です。
化学肥料との比較
速効性
化学肥料も速効性がありますが、鶏糞は有機質であるため、長期的に土壌の健康を保つ効果があります。
環境への影響
化学肥料は過剰使用すると環境に悪影響を及ぼすことがありますが、鶏糞は環境に優しい肥料です。
鶏糞は、適切に使用すれば、化学肥料に代わる優れた選択肢となります。どの作物に使うかや、どのタイミングで施肥するかを考慮して、最適な方法で利用してください。
鶏糞の特徴
鶏糞の特徴は何でしょう。
鶏糞の特徴と使い方
栄養豊富
鶏糞には窒素、リン酸、カリウムがバランスよく含まれており、特にリン酸が豊富です。これにより、実をつける野菜(ナス、トマト、ピーマンなど)に効果的です。
即効性
鶏糞は速効性があり、元肥としても追肥としても使用できます。
土壌改良効果
鶏糞は土壌の微生物活動を活発にし、土壌の健康を保つのに役立ちます。
鶏糞の使い方
元肥として使用
乾燥鶏糞を元肥として使う場合、植え付けの1ヶ月前に散布し、よく耕しておきます。発酵鶏糞の場合は、植え付けの2週間前に散布します。
1㎡あたり300g~500gを目安に撒きます。
追肥として使用
鶏糞は分解が早く、即効性があるため、追肥としても使用できます。株の間やウネの間に撒き、土をかぶせます。作物の根に触れないように注意します。
1㎡あたり100g~200gを目安に撒きます。
注意点
使い過ぎに注意。鶏糞はアルカリ性が強いため、使い過ぎると土壌がアルカリ性に傾き、作物が育ちにくくなります。
保管方法
鶏糞は水分を含むと臭いが強くなるため、乾燥した場所で保管してください。
鶏糞は有機肥料として非常に優れた選択肢です。適切に使用することで、土壌の健康を保ちながら、豊かな収穫を期待できます。
各々の鶏糞の使い方と注意点
私も最近まで化成肥料を使っていました。値上がりは勿論ですが、使い続けると土壌に甚だしい悪影響を及ぼすと知り、鶏糞類に変えました。
では何故、化成肥料と違い土壌に良いのか自分なりに調べた事を書いていきます。
鶏糞は野菜の栽培に非常に有効な有機肥料です。鶏糞、発酵鶏糞、炭化鶏糞の3種類それぞれの使い方と注意点を以下にまとめました。
鶏糞
特徴
鶏の排泄物を乾燥させたもので、窒素、リン酸、カリウムをバランスよく含んでいます。
元肥としての使いかた
植え付けの1ヶ月前に土に混ぜ込みます。これにより、発酵熱やアンモニアガスが作物にダメージを与えるのを防ぎます。
追肥としての使い方
生育期間中に少量を株元に施します。ただし、直接根に触れないように注意してください。
注意点
鶏糞の場合は臭いがかなりきついです。広い畑では良いでしょうが住宅地の小さな畑では近所迷惑になりますので控えた方が良いですね。
でも、直ぐに土をかければ匂いがかなり消す事が出来ます。それに過剰に使用すると土壌のpHが上がりすぎることがあります。
苦土石灰は控えめに。
発酵鶏糞
特徴
鶏糞を発酵させたもので、臭いが少なく、植物に対するダメージが少ないです。
実際臭いを嗅ぎましたが僅かでした。メーカーによっても違うでしょうからお気をつけ下さい。
ニワトリの糞だけど、あまり臭わない |
元肥としての使い方
植え付けの2週間前に土に混ぜ込みます。発酵が進んでいるため、鶏糞よりも早く効果が現れます。
メーカーによっては表面より下にすき込む、と書いてある場合がありますのでご注意下さい。
追肥としての使い方
生育期間中に株元に施します。発酵が進んでいるため、植物に直接触れても問題ありません。4ヶ所に分けて少量づつ入れるという商品メーカーもありますのでご注意下さい。
注意点
発酵が不十分な場合、アンモニアガスが発生することがあります。信頼できる製品を選びましょう。
炭化鶏糞
特徴
鶏糞を高温で炭化させたもので、臭いがほとんどなく、速効性があります。
少し残っている |
元肥としての使い方
植え付けの1週間前に土に混ぜ込みます。炭化により窒素成分が少ないため、他の肥料と併用することをおすすめします。
メーカーによっては窒素分を加えている商品がありますので、そちらがお勧めです。
追肥としての使い方
私は化成肥料と同じ位まいています。株周りに一掴みとかですね。袋に罹れている注意書きをお読みください。
生育期間中に株元に施します。臭いが少ないため、住宅地でも使いやすいです。
注意点
炭化鶏糞は土壌をアルカリ性に傾けるため、酸性土壌を好む作物には不向きです。
一般的な注意点
鶏糞は過剰に使用すると土壌の塩分濃度が高くなり、作物にダメージを与えることがあります。適量を守りましょう。
鶏糞を使用する際は、手袋を着用し、直接触れないようにしてください。
これらのポイントを押さえて、鶏糞を上手に活用してくださいね。
後書き
重複した言い回しになったところもあるとかと思います。なかなか比較するというのは難しいものです。
以前、長年化成肥料を使い続け不毛の土地になってしまった農家の話を聞きました。
化成肥料を使うと微生物がいなくなるそうですが、それは微生物の食べ物となる肥料では無いからです。科学的に作られた肥料です。
なので、長年使い続けると野菜は勿論、雑草も生えない土壌となって行きます。
これは事実です。生産性を上げるために農家は化学肥料を使い続けてきましたので、それに耐えられなくなった土壌が多くなっています。
微生物がいるから野菜に必要な栄養分が輩出される訳です。
農家の畑をお借りする様になってから、近所の人が米ぬかやもみ殻を持って来てくれる意味が、それで分かる様になってきました。
その事を知ってから、遅ればせながら私も有機肥料に目を向ける様になりました。
ちょっと遅かったきらいもありますが、最近ミミズをよく見る様になってきましたので少し希望が見えてきました。
まさに、破壊は一瞬、建設は死闘です。
少しづつですが良い土壌に向かっている様です。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。