不手際も重なり、昨年の猛暑で全滅したが復活させられるか!
おはようございます、ヒロくんです。
寒い風が吹き荒れる中、公園に出かけたものの、人影も犬の散歩者もなく、穏やかなひと時を過ごしました。
公園の掃除をしてくれる方に感謝しながら、今日は分けつ長ねぎについてお話ししたいと思います。
初めて出会った分けつ長ねぎ
数年前、仕事関係の方から頂いた分けつ長ねぎ。通常の長ねぎとは異なるこの品種に興味を持ち、栽培してみました。
その人は「1本ずつに分けて植えると10本位に増えるよ」と言っていました。
まさか、そんなねぎがある訳ないと思っていましたが、半信半疑で植えてみました。
すると、ビックリですね。
その人が言ったとおりに一株から新しいネギが10本程株別れしたでは無いですか。
しかし、その名前や正体がわからず、検索を重ねるも結果は得られませんでした。
ある程度大きくなってから収穫し、株元で分けてみました。
すると、こんな風になりました。
初めてなので太さはマチマチで短いですが、間違いなく株別れしています。
株別れしたよ。 |
本当にある意味のカルチャーショックでした。
こんな野菜があるんだ。
感激でしたね。
調べてみた結果
長ねぎには通常の1本ねぎと、分けつして増やす長ねぎの2種類があることを知りました。
しかし、頂いた長ねぎの正式名称については依然として不明でした。検索を重ねる中、YouTubeの動画や友人からの情報などで手がかりを得るものの、名前は明らかにされませんでした。
それで勝手に「分けつ長ネギ」と自分で名前を付けました。もう削除しましたが、この名前で沢山の記事を書きました。
貴重な栽培記録もあったのですが、今思うと勿体ないですね。
「汐止めねぎ」との関連
最近知ったことですが、「汐止めねぎ」の種類ではないかという情報を得ました。私は分けつ何がし、とかいう名前と思い込んでいたのかもしれません。
頂いた方に尋ねても、「昔からあるねぎだから名前までは分からない」との回答がありました。
このことから、その名前が長年にわたって伝承され、定まっていない可能性があるのだと思い込んでいました。
調べると日本には8世紀に中国から渡ってきたとの事です。その時のは1本ねぎか分けつするネギかは分かりません。
東北地方も古くから中国と貿易をしていましたから独自に入った可能性がありますね。そして初めから分けつする長ネギだったかもしれません。
それが逆に中央の方に伝わって行き、一本ネギに進化していった。
なんて考えると面白い物語が出来そうです。
末代物の魅力がある野菜
一株から多くの長ねぎが収穫できるこの品種は、栽培する価値があると感じます。また、その柔らかくて美味しい味わいは、多くの人々に愛されています。
正直な話、私の子供の頃から長ネギは1本が普通でした。知人から頂くまでは存在すら知りませんでした。
若しかすると、権力者に税としてむしり取られ、食べる物が少なくなった農民の知恵だったのかもしれません。
先祖伝来の分けつする長ネギを畑の端や、空き地に雑草のように育てたのかもしれませんね。
まさか領主も雑草迄も税として取り立てないだろうという、農民の生きる為の知恵だったのかもしれません。
そうだとすれば、正に生きる知恵が生み出した末代までの野菜です。
大事に育てれば何時までも子孫に伝えてあげられますからね。
後書き
分けつ長ねぎは、先祖伝来の畑を持つ人々にとっては貴重な存在だったのかもしれません。
名前はわからなくても、その美味しさと収穫の豊富さから、私たちはこれからも愛情を持って育てていくでしょう。
昨年の猛暑で、私が頂いた分けつする長ネギは秋頃には全て姿を消しました。暑すぎたので水をやり過ぎたのかもしれません。
水をやり過ぎるとネギは段々溶けて行くと言います。
その事を書いた記事があります。読んで頂けると嬉しいです。
なので半分以上は私のせいでもあります。
今年の春に復活させようと「汐止めねぎ」の種を購入しました。今育てている最中ですが正直言って悪戦苦闘しています。一緒に種を蒔いた一本ネギの方は殆ど芽を出した状態ですが、「汐止めねぎ」の方は生育が悪いです。
右端の縦一列がそうですが左側全ての様に芽が出て来ません。
左側のは一本ネギで分けつはしませんが、茎の太いのは3㎜強くらいになっています。「汐止めねぎ」の方はこれからって感じですが上手く育つのか心配です。
遅くても7月中には定植したいのですが。
なんか拒否されている様な感じがします。