いくら退治してもキリが無い。何時もボロボロの白菜を襲う庭の害虫は手強い。あれだけの対策でも駄目だった。
皆さんの今年の白菜栽培はどうでしたか。私はやるべきことをやっても惨敗でした。何が駄目だったのか、それともどんな対策を行っても無駄のか、それを知るために夏からの白菜栽培について検証してみます。
今、畝には2個だけ残っていますが、これは完全に害虫を始末した白菜です。でも、中はフンだらけでした。
それでは振り返って考えてみます。
白菜栽培の基本と土作り
適した土壌
白菜は排水性が良い肥沃な土が最適です。団粒構造にする為に堆肥を混ぜ込んでから定植すると根が張りやすくなります。
それと大きくなり始めた頃に、畝の端とか畔を軽く耕すのも良いと言いますね。白菜の根が自分の足で踏み固められた土をが障害になって伸びにくくなるそうです。
それと、堆肥は完熟牛糞堆肥を使用するのが良いとよく言われていますので使う様にしています。
栽培環境の工夫
家庭の庭だとどうしても害虫が多いです。その為に冬の気温が低いうちに荒起こしをして、中にいる害虫を凍死させる事を2、3年前から実行しています。
新たな害虫が来る前に元々いる方を死滅させるのですが、何しろ庭ですからね。周りに植栽があるので完全には出来ません。
夏場も荒起こし
白菜の場所は何か植えるにしても7月半ばには収穫を終える物を植えています。例えば赤かぶとか玉ねぎですね。
間違ってもアブラナ科は植えない様にしています。
今年は何を間違えたのかキュウリを植えてしまいました。あれは上手にいけば今頃迄は収穫出来ます。
止む無く抜いてしまいましたが、今思うと惜しい事をしました。
その後で、荒起こしをしました。夏の太陽に当てて害虫を死滅させる為です。勿論、見つければ処分します。
防虫ネットの選び方と設置方法
防虫ネットの目の細かさと設置にも気を使いました。特に夜盗虫やナメクジを防ぐため、裾部分も土に埋めておくのがおすすめです。
目が粗いとネットの外で卵を産み、孵化すると通り抜けてしまいます。今回は早いうちからネットの中に幼虫を見つけたので不思議でした。
初めて知りましたね。
それとネットの長さです。
何時も使っている防虫ネットの短い方が140㎝くらいの物でしたが去年までは気にならなかったです。
何故かと言うと、大き目の石や支柱等で裾を押さえることが出来たからです。今年は水はけを気にし過ぎて畝が高すぎた様です。
畝の下がまるで余裕がありませんでした。
実際の話、防虫ネットの幅なんて皆同じと思い込んでいましたからね。過去2年は無事に大きくなった状態を見て気になり外しましたから。
頻繁に防虫ネットを使うようになったのは庭で白菜とかを作る様になってからで、借りていた農家の畑ではブロッコリーの青虫被害に会ってからです。
如何に庭の畑は害虫が多いかですね。
自然な害虫対策
農薬を使わないで陳皮とかオルトランも入れました。でも大きくなってくると全ての白菜の中にナメクジ等はいました。
正直見ると気持ち悪いですから1匹でもいるといくら洗っても食べたく無いですね。子供の頃は親が洗って食べさせてくれましたが現代は無理です。
絶対農薬は使いたくないのですが、ニンニクエキスと言うのは効果があるんでしょうか。
例えば「陳皮」やニンニクエキスを撒く方法。ナメクジ対策にはビールトラップや酢を使った方法も効果的との事です。
コーヒーかすを周りに撒くことも有効とか。
私は陳皮を使いましたが、効いたのは最初のうちかな。もっとも去年の残りですから効き目が薄れていたのかもしれません。
その後に唯一の農薬としてオルトランを撒きました。これは最近知ったのですが植穴に入れるのが一番効果があるとか。
食べても大丈夫なんでしょうか。
この様に、私としては最善を尽くしたつもりでいました。
ニンニクエキスの効果と使い方
ニンニクエキスは天然の害虫忌避剤として人気があり、特にアブラムシや夜盗虫に対して効果が見られることが多いです。
ニンニクには強い匂いがあり、それが害虫の嫌う成分となって、野菜に近寄りにくくなると言われています。
ニンニクエキスの作り方
- ニンニク1片をすりおろす
- 500mlの水に混ぜる
- 24時間以上置いてから、スプレーボトルに入れ、葉や土の表面に噴霧します。
このエキスは天然成分なので土や植物には負担が少ないですが、効果が持続しやすいよう1週間に1~2回の頻度で使うことをおすすめします。
また、ナメクジ対策にはビールトラップやコーヒーかすを周りに撒くことも有効です。
ビールトラップについて
ビールトラップは、ナメクジなどの害虫がビールの香りに引き寄せられる習性を利用した、簡単で効果的な対策方法です。
ビールトラップの作り方
- 小さな容器(ヨーグルトのカップや小さな皿など)を用意
- 容器にビールを1〜2cmほど注ぐ。ビールの香りに害虫が引き寄せられて容器に入る
- 地面に埋めて、容器の縁が土と同じ高さになるようにする
ナメクジや害虫がビールの匂いに引き寄せられ、容器に落ちて捕獲されるので、定期的に容器のビールを交換するだけで、簡単に対策が行えます。
漠然と知っていましたが試してみれば良かったですね。
コンパニオンプランツと物理的なバリア
野菜の場合のコンパニオンプランツとは、例えば白菜が大好物な害虫がいたとします。ところがこの害虫はネギの臭いが大嫌い。
そこで白菜をネギの傍、出来ればネギの畝の間で作れば、ネギがバリアとなり、その害虫は寄ってこなくなる。その効果のある野菜の事です。
コンパニオンプランツ
ニンニクやネギなどの植物を白菜の周りに植えると、害虫が寄り付きにくくなります。
ニンニクは栽培時期が10月初旬らしいです。一緒に植えることは出来ませんが、何れは一緒に成長した姿を見ることは出来ます。
これは時間差がありますね。
ニンニクが成長を始める前に害虫に襲われる危険性があります。ネギは良いかもしれませんが家の畑では狭くて難しいかも。
物理的なバリア
害虫が上がって来れないよう、植え床の周りに粗い砂や小石を撒く方法もあるそうですが野菜には向かない方法ですね。
家庭菜園ならではの苦労が多いですが、これらの方法を組み合わせて、少しでも虫の被害が減るといいですね。
手間を減らす定期メンテナンス
適切な水やりと追肥のタイミング
台風が少なく、お天気が続く場合は、水のやり過ぎは根腐れを招くため気をつけたいポイントです。
雑草と間引き
雑草は害虫の温床になるため、こまめに取り除くようにします。自然農法の人はどうしているのでしょう。
雑草と共に育てると肥料もいらないし害虫も寄ってこない。害虫が寄って来る野菜は駄目になって不味いものらしいとか。
興味のあるお話しです。
害虫、特にナメクジや夜盗虫の始末
ナメクジは見つけても踏みつぶすしかありません。他に処分方法はあるでしょうか。
ナメクジの処分方法で踏みつぶすのは気が引ける方も多いですよね。処分方法にはいくつか自然なやり方があるので、ご参考にしてください。
農薬を使わないで白菜を育てるのは、本当に大変ですね。
害虫対策に陳皮やオルトランを使ってもナメクジが白菜に入り込むと、洗っても完全に取り除けず、食べるのに抵抗が出てしまう気持ちもよくわかります。
特に、ナメクジなどの害虫が食材にいるのを見ると、農薬を避けつつもしっかり防ぐ方法が必要だと感じますよね。
ナメクジは塩をかけると小さくなるだけで死なないそうです。
でも小さくなれば袋に入れてゴミとして出せますね。器につかめたナメクジを入れて塩をかけておくと良いかもしれませんね。
それと鳥なんかはナメクジを食べないのでしょうか。
ナメクジを食べる鳥について
鳥も種類によってはナメクジを食べることがあります。
特にツグミやスズメ、一部のカラスなどはナメクジを食べることがあります。しかし、家庭菜園などで鳥がナメクジを食べるまで待つのはなかなか難しいですね。
また鳥が頻繁に来る環境がなければ、鳥に頼るだけで害虫を減らすのは難しいことが多いです。特に白菜の場合は中に入り込んでしまいますから無理でしょうね。
鳥を呼ぶための工夫
鳥を呼び込みたい場合、鳥が集まりやすいように小さな水場を作る、あるいは低木や木を植えるといった方法もあります。
ただし、収穫物が鳥のエサになる可能性もあるので注意が必要ですね。家の庭に柿の木がありますので猶更心配が増えるだけです。
今年は熟す前に収穫して、鳥に食べられない様に保存中です。一昨日試食しましたが、もう少しかかりそうです。
その時の記事ですが宜しかったらお読みください。
こんな訳で鳥を当てにすることは出来ません。
1. 塩を使う
ナメクジは塩をかけると脱水症状を起こして弱ってしまいます。ナメクジに直接塩をふりかけると、時間がかかりますが駆除できます。
これは捕まえてからの事ですね。白菜に塩をかけたらどうなるんでしょう。
2. 熱湯に浸ける
捕まえたナメクジをバケツに入れ、熱湯を注ぐ方法も効果的です。熱湯であれば、ナメクジだけでなく雑菌や卵も処分できます。
3. 冷凍する
気持ちが楽な方法として、捕まえたナメクジを袋に入れ、冷凍庫で冷凍処理する方法もあります。
これなら物理的に直接処分するのが難しい場合でも、感情的に負担が少ないかもしれませんが、家族に怒られますね。
4. 土地から遠ざける
処分に抵抗がある場合、捕まえたナメクジを別の場所に移すという方法もありますが、ナメクジは戻ってきてしまうことも多いため、根本的な解決にはなりにくいです。
どの方法もそれぞれメリットがあるので、手間や負担の少ない方法で処理していくしかないですね。
一つ思い当たる事が出て来た
前にも書いたと思いますが、以前農家の畑で白菜を作っていた頃は一畝に一列に育てていました。
ところが庭の畑では狭いので畝幅を80㎝にして2列に作っていました。それで大きくなってきた時点で風通しが悪くなってきたのかもしれません。
そうなるとナメクジは喜んで寄ってきますよね。
それと畑の周りはフェンスで、庭側はブロックです。これはナメクジが喜ぶ環境かも知れませんね。
でも、ブロックは外せませんね。土が流れてしまいます。板で囲ったら腐ってきたら同じ事になりますよね。
何か家の畑は不都合な環境にある様な気がしてきました。
考えすぎかな。
後書き
今年の経験を活かし、来年こそ家庭菜園での白菜栽培を成功させましょう。家庭での防虫方法や注意点についても、ぜひ皆さんのアイデアや経験を教えてください。
次の栽培に向けて、こちらの記事内容を活かし、少しずつ手入れや予防策を施していけば、きっと来年は収穫の喜びを感じられると思います。
諦めないで来年こそは。ですね。