今回はシソのお話です。家庭菜園でお庭に1本あれば「刺身のつま」にもなるし何かと便利ですね。正直な話一度植えると種が自然に落ちて次の年に生えてきます。
この紫蘇は何と古代の中国では薬草として珍重されてきました。
一度種を植えれば、手軽に毎年作れる紫蘇のおはなしです。
あれば何かと便利。家庭菜園で簡単に作れるシソは抗菌作用も持つ優れもの。
何と縄文人の土器の中に種が付着していたとか。獲った魚や鳥獣の食中毒を防ぐために用いたのかもしれませんね。
まさか縄文人がそんな知恵がある訳ないと、お思いの方もいらっしゃると思いますが、最近の調査で縄文人はかなり知能が高かったのではないかと言われています。
ひょっとして。
文化が低いだけで考える力は現代人とそんなに変わらない。と言う専門家も。
紫蘇(シソ)ってどんな野菜
三国志はご存知ですよね。曹操が頭の病を治療する為、当時高名な医師の「華佗(かだ)」を呼び寄せます。
手術すると言われ恐れを抱き結果的に処刑してしまい、それから曹操の容態は猶更(なおさら)悪くなっていきます。
華佗が食中毒の治療に使ったのが紫蘇です。紫蘇の蘇はよみがえると読まれます。昔から大事にされた薬草でした。
かなり昔に中国等から日本に入ったとされています。縄文時代の遺跡から土器が見つかり、中に紫蘇の種があったと先ほど書きましたが、元々日本にあったものかもしれません。
しその豆知識
- 原産地はどこでしょう 中国、インド、東南アジア
- 何科かな しそ科
- 日本へはいつ頃伝わったのかな 縄文時代の土器の中に紫蘇の種があったと先ほどから書いていますので、2500年以上前に中国から入ってきたのではと言われています。若しくはもっと以前に日本に初めて渡来した人に持ち込まれたか。定かではありません。
体への効能
殺菌作用と食中毒予防効果
薬味とか刺身等に必ずと言って良い程そえられますが、魚介類などは食中毒になり易い物で、紫蘇は強い殺菌作用や防腐作用があります。
それは紫蘇特有の香りにあります。
その香り成分は「ペリルアルデヒド」と言われています。
胃を健康にする効果
紫蘇の香り成分「ペリルアルデヒド」には、
胃液の分泌を促す作用もあり 食欲増進効果が期待出来ます。
胃腸の不調にも有効で
健胃作用や消化促進効果もあり、古くから漢方としても活用されています。
紫蘇は中国では古来、薬草として使用されてきました。
生薬名は「蘇葉(よう)」または「紫蘇葉(しそよう)」と言われます。
昔、カニにを食べて食中毒で死にかけていた人がいました。その人に紫蘇の葉を食べさせたところ、蘇った。
この事が生薬名の由来と伝えられている。
生薬では主に赤紫蘇が使用。
紫蘇にも同じような効果を期待
漢方では薬に「香蘇散(こうそさん)」というものが有り、それは胃腸症状を伴う風邪や夏風邪に処方される薬です。
かなりな優れものですね。
お庭の小さな菜園の端にあれば、重宝な野菜ですね。
と言うか、もはや薬ですね。
後書き
ここのところ、私の家の小さな畑では紫蘇の苗を買う事がありません。
何故かと言うと紫蘇は終わりの頃になると花を咲かせます。その頃は味も落ちて収穫する事は無いのですが。
花は実を持ち、種を作りますね。自然の姿で子孫繁栄の為です。
翌年、雑草を取ったり畑を耕しても多数の種は地表近くに残りますね。
トマトやキュウリの苗が根を張り、一段落する頃になると思わぬところから色々な芽が出てきます。
去年の野菜のこぼれ種です。
ミニトマトなんかも多いですが移植すると買ってきたのと負けない位に立派に育ちます。
去年のこぼれ種から芽を出した紫蘇です。 |
紫蘇もです。風に飛ばされたのか私が庭を掃除して散らしてしまったのか、あちらこちらから芽を伸ばしてきます。
邪魔にならないところの分だけ、そのままにしておくと立派な紫蘇になります。
但し、紫蘇は植え替えがやや難しい野菜です。
植え替える際は周りを大きめに掘り根を痛めない様に、周りから少しづつ土を崩しスコップでそっくり土ごと彫り上げてください。
そして、そのまま移し替えるところに同じ程度の穴を掘り、水をいれ、引いたら埋めましょう。
最後に水やりを忘れない様に。
「野菜のお話と効能」に関する記事をまとめています。宜しければどうぞ。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。