これから太くなる主枝は慎重に。意外にトマトは修復しやすい。諦めて捨てては駄目。
お早うございます。ヒロくんです。
皆さんはトマトの枝を誤って折ったりした事はありませんか。例えば脇芽が伸びすぎていてこれは拙い(まずい)と思い、脇芽を切るはずが残すべき方を切ってしまったりとか。
ついバランスを崩して倒れ込んだら枝が折れていた。何てありますよね。
ああ、どうしよう。と、嘆き悲しむかもしれません。
この前も知り合いのラフタークレーンのオペさんから
「女房が育てているトマトが折れてガッカリしている。どうすれば良いかな」
と聞かれました。
結構、やっちゃう方は多いみたいですね。
でも、大丈夫ですよ。折れた枝は治せます。
これから私の実体験を例にとって治し方をお知らせします。
あの強風の仕業か、中玉の主枝が折れていた。
私も折ったというより折られてしまいました。
トマトの1本が折れています。しかも主枝が。これは物凄い強風が吹いた後の出来事です。何しろ家の屋根も被害を受けたほどです。
でも、ここで慌ててはいけませんね。経験上トマトは修復作業が早ければ再生できます。もう駄目かと諦めて捨てないで下さい。
布製のマスキングテープが一番良いのですが、無い時は建築や建設で使う養生テープでも何とかなります。私はこれで直した事が何度かあります。
特にトマトは台風とか、ゲリラ豪雨の波状攻撃で枝が折れた事が、毎年何回かはあります。そんな時は青い色の養生テープを使っていました。
今回もそれでいきます。
人間の様に骨接ぎ出来ないか
もっとも最初の時は折れれば終わりと思っていて、泣く泣く捨てていました。ところがある年に思いました。
人間と同じ様に骨接ぎ(ほねつぎ)をしてあげれば、切れた細胞がつながるのでは。
それで、あり合わせのテープを探しましたが、その当時はガムテープしかありませんでした。あれは駄目ですね。テープを重ねると表側にくっつきません。
それで、考えたあげく人間の様に包帯を巻きました。1週間くらいして確認したところ折れたところが繋がっていたんです。
でも、包帯を剥がすのが大変でした。一緒にトマトの細胞に組み込まれたみたいで、糸が何本か傷口の中に入っていましたから。
それからは風通しの良い防水用のテープとか布テープを利用する様になりました。
外科手術開始。
とは言っても何という事はありません。今回の場合は完全に折れた訳では無く、まだかろうじて繋がっている部分が残っています。
それを切らない様に慎重に折れた個所を合わせて養生テープを巻き付けるだけです。
ちょうど最初の頃に支柱と結び付けた直ぐ上です。結んでいなかったら完全に折れていたでしょうね。
折れた個所のすぐ下に枝がありますが、当初これを切ろうかなと思いました。でも振動で傷口が広がる恐れがありますね。
これはまずいと思い、まず折れたところに養生テープを10ミリ位の幅に切り巻き付けました。この手の養生テープは簡単に横に切れますからハサミはいりません。
工事現場でいちいちハサミを使っていたら仕事になりませんよね。
短くしたのは先ほどの枝のせいで、通常の幅のままでは巻くのが困難です。
それに上にも枝がりますからね。まだ苗自体はこれからなので節の間隔が狭いです。この辺は臨機応変ですね。
でも、節の間隔が狭いという事は良い苗という事です。
テープをまいたら上の枝も支柱に固定
接合した上の枝が風で動いたのでは失敗しますね。それで上の枝も支柱に結び付けました。
とは言ってもこれからどんどん成長していきますから、きつく縛る訳にはいきません。何時もの様にトマトの枝は優しく、支柱にはきつく固定。そのやり方です。たまたま麻ひもが無かったのでビニールひもを使いましたが、何とかなるでしょう。
こんな感じで固定しておけば、余程の事が無い限り結合されます。
下に枝が無ければ添え木をしてやると良いかなと思いますね。
人間と同じだね。と、思った方もいらっしゃると思いますが、まさにその通りです。トマトも他の野菜も生きていますからね。直ぐに諦めて捨てないで面倒見てあげましよう。
どうしてもだめだった場合には奥の手
手を尽くしてあげても、どうしても駄目だったり、今回みたいな大雨や長雨が続くと完全に折れて下に落ちてしまいます。
このトマトの場合は気温が低くて行燈を外さずにいました。その為4本の短い支柱もそのままです。
それらの相乗効果で枝が完全に折れるのを防いでいた様ですね。
でなければ地面に落ちていた可能性があります。落ちればその大雨で泥が傷口に付着して、発見するのが遅いと、どんどん酷い(ひどい)状態になりますね。
そうするとそこから腐って行きます。捨てるしかありません。
でも、脇芽が残っていればトマトは再生できます。キュウリでも再生出来ます。去年実験済みです。見事に沢山のキュウリを提供してくれました。
やり方は簡単です。普通に残っている脇芽で一番良さそうなものを切り取ります。
駄目になったトマトの苗の残骸(ざんがい)を抜き取り、整地して細い穴を開けて脇芽を優しく刺しておくだけです。
勿論根元に水をかけて下さいね。
当初は萎れて(しおれて)しまいますが、数日すると元気になり伸び始めます。
キュウリの場合は水耕栽培みたいにペットボトルに入れ、根を出させてからの方が上手く行きそうです。
知識があれば、そのまま水耕栽培したかったなと思っています。
トマトの脇芽を育てた記事があります。宜しければどうぞ。
ただ、今回は脇芽を切った後だったので、この中玉トマトには脇芽が残っていませんでした。残念です。
パプリカだけは失敗しましたね。
大きな実が沢山なっていて、枝を持ち上げるのも重くて大変でした。
丁度終わりの頃だったんで応急手当でしたが、かろうじて実は収穫出来ましたが枝は細く残った分だけで養分を吸収していましたが、遂には完全に折れてしまいました。
初めてパプリカを栽培した年ですが、あんなに重くなるとは思いませんでした。自分の実の重さで枝が折れてしまった様でした。
それで今年のパプリカは、枝を出来るだけ固定するために櫓の様に支柱を組んでみたわけです。
後書き
今回は、もっと長雨だったら駄目だった可能性もありますね。
早く見つけられれば、再生させることが出来ますから、諦めて捨てないようにして下さい。
捕捉を兼ねながら、おさらいをしておきます。
折れた枝を見つけてからの処置
- 防水性の養生テープかマスキングテープ、布テープを用意 今回は養生テープ
- もしも地面に落ちている時は優しく水で汚れを洗い落とす
- 折れている枝の下が固定されていなかったら麻ひも等で支柱に固定
- 一部繋がっていても、完全に切れていても、極力切り口を切れる前と同じように合わせる 断面を見ると分かります。この際も慎重に
- 養生テープを短めに切り取り接合部分に巻き付ける
- 枝の下からも短いテープを巻く
- 必要であれば切らないでそのままの長さでテープを張る
- 接合上部の枝も支柱に結び付ける 初めにやると枝を揺らしてしまい、猶更ひどい状態になる可能性があります。これは経験ずみ。