法蓮草、伝わったのは中国からだが、元々はイランからシルクロードを経て頗稜国へ。
お早うございます。ヒロくんです。
今回はほうれん草のお話です。
頗稜国とは(ほりん国)と読みますが、現在のネパールの事です。検索しても漢字が出てこないですね。元々が当て字でしょうから。
冷涼な地域にあった野菜、日本でも今頃がちょうど良いのかな。
ポパイのおかげで野菜を食べる子が増えた
何時の世も子供は野菜嫌いな子が多いです。
ところが「ほうれん草」はあるアニメのお陰で子供たちが争って食べるようになりました。
♪popeye the sailorman♬ て、何回も繰り返して歌っていたように覚えています。
まだモノクロテレビの頃ですね。
いつも恋人のオリーブが悪役のブルートに襲われそうになりますね。
するとオリーブは
「ポッパァイ、ポッパァイ」
と助けを呼びます。
ポパイは腕に碇(いかり)の入れ墨、おっと現在ではタトゥーと呼ぶんでしたっけ。tattoo。
オリーブを助けにポパイが登場します。
何時(いつ)でもマドロスパイプをくわえていますね。
でも、とっても相手になりません。ブルートは強いです。
ドラえもんのジャイアンみたいにね。
オリーブの運命はいかに。
手に汗を握って子供たちは見ています。
ポパイは何処に隠し持っていたのか、ほうれん草の缶詰を取り出します。
パイプをサンダーの様に回転させて缶のふたを切り開け、手で缶を握りつぶしてほうれん草を跳び(とび)ださせて口の中に入れて食べます。
すると、あら不思議。
ポパイは筋肉隆々となりブルートを殴ります。
ブルートははるか彼方に飛んで行ってしまいました。
毎回、同じパターンですがそれを見ていた日本の子供たちに異変が生じます。
野菜嫌いだった子供達が我先にと積極的にほうれん草を食べ始めました。
子供ながらにほうれん草は凄い。僕もポパイの様に強くなりたい
と、思ったのでしょう。
ほうれん草程子供たちに好かれた野菜は少ないでしょうね。
家ではそれ以前から食卓には「ほうれん草」のお浸しが出ていましたので、子供心にもこれは漫画の中だけの話と知っていました。
ほうれん草の名前の由来
ペルシャ地方、イランでも栽培されていましたが。シルクロードを経て中国に伝わります。
中国では「菠薐」と書きます。これは「ペルシャの草」という意味です。
中国の人は「ポーリン」や「ホリン」と発音します。
これが日本に伝わり「ほうれん」に聞こえたのでしょうか、それで「ほうれん草」となった様です。
でも、その当時の日本では青菜と言えば「小松菜」のことであり、「ほうれん草」は余り好まれなかった様です。
それが1959年頃に突如人気が出てきました。そう、あの「ポパイ」のアニメのお陰です。
ホウレンソウの豆知識
- 原産地はどこでしょうね 昔はペルシャですが、今はイランと国名が変更されました。
- 何科かな ヒユ科アカザ亜科ホウレンソウ属
- 日本へはいつ頃伝わった 日本に伝わったのは江戸時代の初期の頃で、伊達政宗が食べたと記録があるそうです。詳しい事は分かりません。
この前の地震で画像の伊達政宗騎馬像も、馬のアキレスけん辺りが破損して全体が傾いています。余震が収まらず修理が難航しているとか。
石垣もかなり崩れて、急こう配の石垣沿いの松の並木道も不通になっています。中学生の頃に早起きして天守台まで走りました。
あの頃の体力は凄かったね、今はとっても無理。
体への効能
ほうれん草は緑黄色野菜の中でも、栄養価が特に高い。
- 特にビタミンCが豊富で貧血予防に必要な鉄の吸収を高める
- 血を作る時に必要な葉酸などが豊富
- 便秘解消に効果あり ヨーロッパでは「胃腸のほうき」と呼ばれるくらいです。
- 抗発がん作用
- 免疫を活発にして外敵の侵入から守る
- 髪の健康維持
- 視力の維持
- 粘膜、皮膚の健康維持
とにかく凄いですね。砂漠の民が好む理由も理解できます。
栽培時期
春蒔き品種:5月から6月
夏蒔き品種:7月から9月
秋蒔き品種:9月~11月
発芽気温は15℃~20℃ お住まいの地域で変わる場合があります。
良くお調べください。
初めての方は秋蒔きがお勧めです。
後書き
ほうれん草は人によっては簡単。又ある人にとっては上手く出来たためしがない。
と、様々です。これを聞いても具体的に答えられる人はいません。
体で覚えているんですね。
例えば苦土石灰の量ですが最初からたまたま多めに施してうまくいった。
それを続けて行くうちに苦土石灰の量が感覚として身についた。
感覚で身に着いたものは、教えられません。
その逆の人もいますね。
何度やっても失敗。その内に「ほうれん草」を作るのを諦めた。
実際にそういう人がいました。本当に苦土石灰の量は大事ですね。
アラビアの地は酸性土壌では無いらしい?。
「野菜のお話と効能」に関する記事をまとめています。宜しければどうぞ。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。