小さな庭の畑でも、工夫すればジャガイモは作れる。記念すべき一回目をご紹介
お早うございます。ヒロくんです。
この記事は去年初めて庭の小さな畑でジャガイモを栽培した時の記録です。
今まで庭の畑でジャガイモは作れないと単純に思っていました。
理由の主な物は深く掘れないから。
これは間違っていましたね。
普通にスコップの長さ30㎝分で十分です。良く耕して整地し溝を掘りますが、深さは15㎝弱です。
後で説明をしますがジャガイモの場合はイモの上部に約7㎝土を載せます。イモは種芋から上の方に新しいイモを作って行きます。
ですから新しいイモが肥大してきて土の表面から出ない様に時期を見て土を寄せて盛っていきます。
それだけですから物凄く深く掘る必要はありません。お庭の小さな畑で十分ですよ。
それでは畝づくりから始めて行きます。
かなり多くの画像を用意しましたので最終的に何枚になるか今の時点では分かりません。
種芋を植えるのは3月末から4月上旬
ここは宮城県の中央辺りに位置しています。関東の方では2月頃には始まります。地域によって違いますので詳しい方にお聞きして下さい。
私の地域のホームセンターでは2月頃に種芋を売り出します。こんな時期に購入して埋めると霜にやられてしまいます。
ですからどうしても3月末頃になりますね。
芽出しをする方が多いですが、その為には植え付ける3週間~4週間前に購入しておく必要があります。
この辺では植える直前に種芋を買おうとすると、お店では売り切れてしまう場合があります。よくある事なので注意して下さいね。
たまにはお店に行って様子を見るのも必要です。もっとも最近は4月になっても大量に残っている様ですから人気があるみたいですね。
お店の人に最終仕入れが何時になるか、それとなく聞いておくのも良いですね。
種芋の種類や芽出し
種芋にも色々種類があります。それから芽を同時期に出る様に一工夫すること等が必要ですが、長くなるので別記事にまとめています。
畝の準備は苦土石灰をまくことから
出来れば1月頃に、シャベルで下の土を上の土と入れ替えるように粗お越しをしておくと良いですよ。
土の中に潜んでいる害虫などを凍死させられます。少しでも被害が出ない様に寒中の荒起こしをお勧めします。
苦土石灰をまく時期は2週間以上前に行う
2週間前が良いとされますが、雨の降った翌日にやると土が玉になり日が当たると固くなりますので避けて下さい。
働いている方は雨に降られると困りますよね。でも2週間前と言うのはあくまで目安です。3週間前でも都合が良ければ耕して下さい。差ほど影響はありません。
但し、苦土石灰と肥料を同時に蒔くと化学反応を起こすから駄目 とかよく言いますよね。誰も試していないので実際は分かりませんが・・・
気になる事は避けて少しでも日にちをづらしましょう。
苦土石灰の量の目安
私の地域の場合ではジャガイモの場合3月の半ばに苦土石灰をまきます。苦土石灰は種蒔きや苗を植える2週間前に施し、1週間後に堆肥や肥料を施します。
ここで問題になるのがphですね。日本のは雨が多いので土壌が賛成に傾きがちです。そこで苦土石灰をまいて育ちやすい状態に調節します。
通常の野菜は100g/㎡まきますがジャガイモの場合はやや少なめです。
私は持っていないので当初は適当にやっていましたが(汗)お陰様で毎年出来が違いましたね。
知り合いの農家さんがいてまく量を教えてもらってからは、安定して良いものが収穫出来る様になりました。
計るものとしては酸度計とかありますが、以前は高価でしたが最近は安価になってきましたから揃えておくと便利です。
でも、わざわざ購入しないで持っている方からお借りして、ご自分の畑のphを知っておくだけで良いと思います。
家庭菜園をしている方で、酸度計をお持ちの方は私の周りではおりません。
取り合えず目安を書いておきますね。
- ph5.0未満:100g/㎡
- ph5.0~6.0:50g/㎡
- ph6.0まかなくて良いです。
よく耕し、土の塊は砕いてさらさらに
苦土石灰をまいたら良く耕しましょう。
私の場合はその年の初めての耕しとなりますので、結構土が固いです。ジャガイモは土の中で成長しますから固い土の塊がいっぱいでは良い芋が採れませんね。
出来るだけ砕いてさらさらにして下さいね。スコップで掘り返しながらすくい上げた土を足で踏んでいくと簡単につぶれます。
掘り終わったら、ゆっくりともう1回踏んでいけばかなり細かくなります。
そして鍬で良く耕していけばサラサラの良い土に変わって行きます。
畝の中心に溝を掘る
去年初めて庭で挑戦しましたが何しろ狭いですからね、しかも3月早々にフェンス脇に長ネギを植えてしまいました。
思案の結果画像の様な配置になりました。
畝幅は60㎝、畝間は30㎝の2畝です。畝の中央の間隔は90㎝です。野菜の本なんか見るともっと開けるように書いていますが、これで十分です。
毎年個の間隔で立派な物を作っています。
溝は鍬で掘ります。深さはどうでも良いという訳ではありません。仮に種芋を半分にして溝の底に切り口を下にして置きます。
芋の高さが3㎝とすれば溝の深さは10㎝となります。何故かと言いますと芋に載せる土の高さで数量が決まります。
丁度良いのが7㎝です。
- 7㎝以上盛った場合:大きいが数が少ない
- 7㎝土を盛った場合:丁度良い大きさで数も多い
- 7㎝より低く土を盛った場合:数が少なく芋も小さい
この様になりますので結果は大きいです。
しかし、これは極端な例ですのであくまで芋の上に7㎝の土を盛ると覚えておくだけで、実際は大体で良いです。
30㎝間隔で芋を置いていく
種芋を置く前に溝の底は出来るだけ平らにしましょう。見た目で良いですが深すぎないように注意して下さい。
切った種イモの切り口に腐れるのを防ぐ為に草木灰を塗ります。その切り口を下にして種芋を置いていきます。
間隔は30㎝です。
もっと狭くても良いですが、25㎝以上は開けましょう。
間に堆肥等を置いていく
種芋と種芋の間に堆肥や化成肥料等を置いていきます。画像にコップが映っていますが、これは娘が小さい時にままごとで遊んだコップです。
このコップで完熟牛糞堆肥を間に置いていきます。
その前にやる事がありますよ。
種芋に土をかける
それは種芋の上に土をかけて見えなくしましょう。
これは化成肥料等を間違って種芋に落としてしまう恐れがあるので、その予防の為です。肥料が付くと種芋は腐れます。
こんな感じであらかじめ種芋に土をかけておきましょう。
そして種芋の間に完熟牛糞堆肥をこのコップで2杯置いていきます。
その後に化成肥料も入れますが、まとめます。
- 完熟牛糞堆肥をコップ2杯
- 化成肥料をコップ半分くらい
油粕をコップ4分の1くらい 油粕は入れなくても良いです。
こんな感じです。
埋め戻す時は注意して
先程も書きましたが種芋の上の土は7㎝です。種芋の上に軽く物差し等を置いてください。
最初の種芋の上に7㎝位土をかけてみます。
4個目も同じように土をかける
その2ヶ所と同じ高さになる様に間を土で埋めていきます。
※7㎝と言うのはあくまで大体で良いです。
※畝が長い時は3、4個毎に同じことを繰り返します。
芽生えから収穫までの記録
種芋を植えたのが3月25日で、2週間もすると地表に芽が出てきます。その前から畝の土が少し盛り上がったり、段々と小さな割れ目が出てきます。
4月20日
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芽生え
4月23日
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芽かき
草丈が10~15㎝になったら芽かきをします。
そうしないと
芽がいっぱい出て来て小さい物しか採れません。
そこで
元気の良い芽を1、2本残して後は全て取ります。
そうすると
M~Lサイズのお店で並ぶようなジャガイモに成長します。
抜くときは
左手の人差し指と中指に茎を挟み
種芋のある辺りを軽く手のひら全体で押さえ、
右手で掴んで引き抜きます。
鋏を茎の根元に少し差し込んで切っても良いです。
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追肥
化成肥料を30gですね。
株の周りにまいて土と良くなじませます。
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1回目の土寄せ
株元に寄せます。
この後も芽は出てきます。
見つけたら抜きましょう。
5月14日
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2回目の土寄せ
そうしたら2回目の土寄せの合図です。
1回目と同じように追肥をします。
株の前後に化成肥料をまいていきます。
今度はこれでもかって思う程沢山土を載せて行きます。
ここが芋の出来に大事な影響を与えます。
葉に土がかかって埋もれても良いですから、
株元迄一杯土を寄せましょう。
後で葉を掘りだして土を払えば済みます。
多少はが折れても気にしないで。
ジャガイモが表面に出ないようにする為もあります。
日に当たると青くなり食べられなくなります。
5月26日
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ジャガイモの開花
6月26日
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ジャガイモの開花
葉や茎が黄色くなってきます。
畝全体の70~80%がこの様になったら
収穫開始です。
6月29日
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ジャガイモの収穫開始
収穫の際は3日程晴天が続いた後にやりましょう。
梅雨が始まる頃ですから慎重に。
濡れている状態で収穫すると
必ず腐ります。
まるで葉や茎が黄色くならないものが有ったら
それだけは収穫をずらしましょう。
茎を握って引っ張っても良いですし、
10㎝位残して切り取っても良いです。
お好きなように。
基本的には株元より30㎝位の辺りをスコップで刺し、
そのまま土を載せる様な感じで彫り上げます。
そうすると画像の様に芋が出てきます。
極小さいイモも採って下さいね。
残すと後で芽が出てきますが、小さいのしか出来ません。
ジャガイモは2期作が出来ますので
興味がある方は30~40g程度の小さいイモを利用すると良いです。
興味がある方は30~40g程度の小さいイモを利用すると良いです。
但し、お店で売っている種イモは消毒してありますので
利用する方は自己責任でお願いします。
まあ、夏以降に私の地域では種芋は売っていませんから
使うしかありませんが。
6月30日
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ジャガイモの保存
保存次第で長く使える
風通しの良い日陰に置いておきます。
自然乾燥ですね。
これは土がこびり付いていない限りは半日で良いです。
やはり風通しの良い日陰に置いておきます。
年末になっても利用できますが芽がいっぱい出ています。
頻繁に芽かきをしておけば、もっと持つかもしれません。
後書き
空梅雨であればもっと大きくなってから収穫しても良いと思います。でも一度ですが夏が無く梅雨が8月中続いた年がありました。
その時は広い農地を借りていましたから、かなり長い畝です。
しかも2畝分も植ました。
やっと雨が晴れ、晴天が続き収穫しましたが、殆どが大きいのですが腐れていました。
ベトベトに。
ジャガイモの腐った臭いは強烈ですよ。
そんな訳ですので、天気予報に注意して梅雨が始まる前に収穫した方が良いと思います。
ビニールハウスで栽培すれば良いでしょうけどね。家庭菜園では無理です。
その時はマルチを張った専業農家さんも腐れたと言っていました。
多少小さくても腐れさすよりは良いですから。
今年はどうなるでしょう。