まずはやるだけやってみよう。結果は後からついてくる。
気になるのは、最初はどうしても雄花が多いこと。
期待しているカボチャですが、なかなか目立ったスタートにお目にかかっていません。少しは伸びていて雄花か雌花か分かりませんが蕾は結構出ていますね。
おそらく殆んど雄花でしょうが、余り株元に近いところに実が出来ると、その後の成長が気になりますよね。
最初の頃はツルが2、3mになっても雄花ばっかしっていうのが普通ですね。じらすだけじらして雌花が出ても雄花は枯れて1個も残っていない。
それを見て雌花は悲しみます。
「私が悪かった。遅くなってゴメンね、かおるちゃん」
広い畑で雌花は一人ぼっちで嘆き悲しみます。
なんて、アホな事を書いてしまいました。雨空を見ているうちに今年の七夕は、やはり雨だろうかと考えたら、一人ぼっちの織姫さんと雌花がダブってしまいました。
この、「遅くなってゴメンね、かおるちゃん」をご存知の方は相当な年配です。
最初に雄花ばかり出るのは何故
でも、なんで最初は雄花ばかり出るんでしょう。
雄花と雌花が一緒に出てくれば、こんな良い事はありませんね。ところが最初の頃は株自体にカボチャを育てる準備が出来ていません。
その為に雄花ばかり咲かせると一般的には言われています。若し一緒に出来たら親子共倒れですね。
日本カボチャと西洋カボチャでも蕾が出来るのに差があります。品種によっても違いますので予めお断りしておきますが、あくまで一般的な話としてはです。
日本カボチャ
- 親ツル:7~8節辺りに最初の花が咲き、後は4節ごとに花が咲きます。
- 子ツル:4~5節で最初の花、次は3~4節目毎に着花
西洋カボチャ
- 親ツル:10~15節辺りに最初の花が咲き、後は5~6節ごとに花が咲きます。
- 子ツル:8~12節で最初の花、次は4~8節目毎に着花
雄花ばかり咲く原因って何
苗がまだ若すぎた
肥料等が多すぎた
元気が良すぎる
私の場合は追肥をした事が無い
家のカボチャ、やっと親ツルが伸びだした
雄花の方が圧倒的に多く出来るので、タイミングが良ければ受粉。無い時はあれを利用。
やはり最初は雄花ばかりだなと思っていたら、何節目かな雌花が出来ました。
窓から庭の畑をチラッと見たらカボチャが見えます。
新しい蕾(つぼみ)に待望の丸い物が。
あれは雌花ではないか。と、思い急いで庭に出る。残念ながら雌花ではありませんでしたのでガッカリ。
ところが親ヅルを結わえ直そうかと思い親ヅルを上げたら、見覚え有るものが目に入りました。
正真正銘の雌花のカボチャの卵です。卓球の玉よりもやや小さい大きさです。これは嬉しいですね。意外に早い雌花の誕生です。
ちょっと心配事がある
早々と雌花が出来ました。2、3日で開花するでしょうけど。問題はその時に雄花が無い事ですね。借りている畑では毎年の様に経験していました。
それで少しでもリスクを下げようと2株植える事にしました。でも、ここは庭の狭い畑です。1株がやっとのスペースです。
今日雌花が咲いたカボチャがある場所も50㎝四方の狭い畝です。そんな狭いところでカボチャが出来るの。と、言葉が聞こえてきそうですね。
普通だったら1株で2m四方は必要ですから。しかも親ヅルは切らないでいるとどこまでも伸びて行きますね。
隣の畑まで行こうとしたので慌てて先端をカットした事もあります。
「鞍つき」でカボチャを育てるようになってからは、追肥をした事が無いと何度か書きました。
そう、追肥をしなくても1株に付き7、8個のカボチャが出来る事が分かったからです。しかも大玉で全て良い出来です。
流石(さすが)に終わりの方では形は悪くなってきますが、これは仕方のない事です。
もうその頃は株元の親ヅルは殆ど枯れています。養分が行かないという事かな。
それで、プランター栽培の様に支柱に親ヅルを這わせれば、庭の狭い畑の一角でも作れるのではないかと思ったわけです。
これが追肥が必要であれば、無謀な栽培となります。
でも、雌花が出ても雄花がなければ受粉出来ません。人工授粉も両方揃ったうえでの作業ですからね。
今日も蜂が雄花の蜜を吸っています。
でも明日辺り雌花が咲いても雄花が咲き終わったら困りますね。
笑い話ですが、yahoo知恵袋への質問で、こんな事が書いてありました。
「カボチャの雌花が咲いたけど雄花が無い。キュウリの雄花で人工授粉出来ますか」
笑い話ではありませんね。実際そうなると途方にくれますから、気持ちは分かります。でも、いい方法がありますよ。
冷蔵庫で雄花を保存しましょう
密閉できるジップロックの様な袋に雄花を摘んで入れて下さい。そして冷蔵庫で保存する訳です。雌花が出来たら冷蔵庫から取り出して人工授粉して下さい。
授粉は晴れている日の朝のうちに行ってくださいね。花粉が多い時間帯ですから効果的です。
カボチャは雄花が出来ると雌花が無い。逆に雌花が咲いても雄花が無い事が多いです。
通してみると圧倒的に雄花が多いんですが、無い時は無いんですね。
その際の為に雄花ばかりで雌花が無いなと感じたら、雄花を保存しておきましょう。
その逆は不可能ですからね。雌花を切って保存しても無駄です。以前そういう人が実際にいました。
2番目の雌花が咲きそうだが、冷蔵庫の雄花は期限切れ。でも捨てないで良かった。
現状を申し上げますと、雌花は明日にも咲きそうです。雌花が無いので雄花を冷蔵庫に保存してチャンスを待っていました。
が、雄花は咲きそうにもありません。頼みの冷蔵庫の雄花は今日で3日目で期限切れ。せっかく保存したのに徒労に終わりそうです。
やはり、カボチャも2株づつ用意しないと、こういう事になります。
先程、暗くなる前に畑に水をまいてきましたが、カボチャの葉が太陽の光を遮って雌花を守っている様に見えました。遺伝子で分かるんでしょうね。
ねっ、大事にかばっている感じがしますね。強い日差しや雨から守ってあげている葉っぱさんは健気ですね。
それにしても、近くでカボチャを植えている方がいたら、雄花を拝借したいほどです。一番間違いが無いですから。
調べてみたところ液剤で受粉状態に出来るらしいです。
アークランド液剤という植物ホルモン剤で10~40倍に薄めてスプレーで一吹きするだけでOKらしい。
でも一瓶で3,080円プラス送料です。
どうしましょう。
考えるまでも無いですね。スーパーで苗を買った方が安いです。しかも相当買えるかも。
でも、私には植える場所が無い。
これは専業の農家さんが使うんでしょうね。我々の様な家庭菜園をしているものが使ったら笑われちゃいますね。
でも、この様なものが有るという事を知っただけで勉強になりました。
ズッキーニの花粉でカボチャが受粉したとか
カボチャはズッキーニやキュウリと同じウリ科ですが、キュウリの花粉では駄目でしょうね。
またまた調べたら、ズッキーニの花粉をつけてカボチャの実が出来た人がいたそうです。
キュウリは相変わらず実が大きくならず花だけは咲いていますから、やってみましょうかね。でも、それは遺伝子操作だと言われそうですね。
まあ、雄花も雌花もこれから幾らでも出来ますからね。慌てない、慌てない。
ところが冷蔵庫の雄花に花粉が出来ていた
実は雄花を摘み取り冷蔵庫に入れたのは午後になってからです。朝採らないと駄目と知ったのは昨日です。
3日も経っていますし、こりゃ駄目だと諦めていました。
ところが昨晩は暑いのに、どういう訳か家の猫が私にべったり。余計暑くて寝た様な、寝ない様な。それも夢かなと持っているうちに、段々と夜が明けてきて、イヤー寝不足かも、なんて思いながらトイレへ。
下に降りて窓から畑を除くと、綺麗な黄色い雌花が咲いていました。もう外は炎天下の様ですね。
冷蔵庫の雄花は触った時に花粉が無かったので、これで花粉が付くのかな、と思いながら袋に入れてセロテープで塞いだのを思い出しました。
冷蔵庫に入れて新たに花粉なんか出来る訳がないし、人工授粉も出来ないのでまた布団に寝そびる。
猫の名は茶タロウという、まことに安易な名です。が、決して私が付けたわけではありません。
さすがに、また蹴られるのを嫌がったのでしょう。トイレに行く時から茶太郎はいませんでした。その後、久しぶりに二度寝に入ったようです。
再度、目が醒めましたので今度は着替えてダイニングへ。と思ったのですが気が変わり畑へ水やりをする事に。
その前に冷蔵庫を開け、例の雄花入りの袋を出しました。水やりを終え、雄花を捨てようと袋を開けました。
掴んで袋から出そうとしたところ、
何かを指が感じました。よく見ると花の裏側にこってりと黄色いものが有ります。雄蕊(おしべ)にも明らかに付いています。
花粉です。
花粉が新たに雄蕊や花弁(はなびら)の裏側に出来ていました。
慎重に花粉をつける
いやー、眠気が吹っ飛びましたね。
雄蕊(おしべ)で傷つけない様に丸裸にし、少し粘つく花粉を雌蕊(めしべ)に擦り付けました。中に羽のある虫が2匹いて、ビックリしたのか跳んで逃げて行きました。その他に蟻が1匹。
太陽光が強すぎるので画面が暗いです。雌蕊(めしべ)のところだけ明るくしました。人工授粉は終わりました。
蟻のせいか少し開き気味なのが気がかりですが。
なにはともあれ冷蔵庫に保存した雄蕊に花粉が復活し、思ったより長い間利用できるのが分かりました。ご覧になった通り、まだ沢山花粉が付いています。捨てるのが惜しい位ですね。
花弁の内側に囲まれているから花粉が生成されるんでしょうから、このような形にしてしまうと捨てるしか無いです。
花粉をつける時は出来るだけ画像の様にしないと、とがったガクみたいなので雌花の花弁を破いてしまいますからね。
いやー、実に勿体無いですね。
でも、冷蔵庫へ入れる前の雄蕊(おしべ)は触っても花粉が付きませんでした。冷蔵庫へ入れた影響で固まっていた花粉が柔くなり落ち始めた。
そんな感じかな。
初体験者の個人的な感想ですが、花粉がまだ生きていると信じたいですね。
小さな3個目の雌花が出来ています
初めての事なので、これで人工授粉が上手くいったかどうかは分かりません。
1個目の雌花は花を落とし、多分これから腐れて行くのでしょうが、数日たって花粉も切れた様な雄蕊をツンツンしました。
若しかして、あれで受粉したかもしれません。期待薄ですがね。来週半ばには判明するでしょう。
やはり2個目から6節目かな。3個目の雌花が出来ていますね。5~6節目で雌花が出てきます。という事は雄花は4、5倍出来るという事ですね。
でも、初めのうちは1個目が出来るのがこれほど難しいとは、今更ながら思い知らされます。
ちょうど補強したコーナーを超えたあたりに出来ています。ここを慎重にしないでツルを曲げすぎると折れちゃいますからね。
これが花を咲かす時は雄花がいっぱい咲いていると良いですね。
柵への誘導が難しい。花や葉は上を向かせたい。
初めての経験ですが、花を上に向けた状態で柵へ誘導して結び付けるのは難しいものです。何故かというと自然の形にして栽培したいからですが、どうしても斜めになります。
今日、支柱で作った柵に親ヅルを這わせ様としているのですが、雄花や雌花が横向きとか斜めになってしまうんですね。
このままでは葉が邪魔で人工授粉が難しくなります。いや、困ったな。
もう少し親ヅルを延ばしてからの方が良さそうですね。それとも中央に移動してからどちらかに回そうか。
やはり難しいですね。下手すると親ズルを切ってしまいそうです。ちょっと考えましょう。