木酢液は害虫の被害や無農薬を目指す人の強い味方になってくれるか。
お早うございます。ヒロくんです。
随分前に木酢液(もくさくえき)というレッテルが貼られた容器を見た事があります。
「何に使うのだろう」
と、言う感じしか印象はありませんでした。
でも、その時に良く調べれば良かったのかもしれません。最近気になって、ちょっと調べただけですが何か良さそうです。
何に良さそうかと言いますと、土地改良にです。私の畑の。
私は昨年、虫の被害が凄まじく、作るものが殆ど酷い(ひどい)事になってしまいました。
最初はピーマンに始まり、パプリカなんて遂に色が変わるところを見ずに終わってしまいました。色が変わる前に収穫しないと虫に穴を開けられるからです。
大根はヨトウムシ等の根切り虫にやられ、おまけにシンクイ虫迄発生し、冬近くになってやっと良い感じになってきました。
でも、もう12月です。大きくなる前に枯れてしまうでしょう。
白菜も同じ用にやられ、外葉はボロボロ。止む無く少しでも結球させようと鉢巻をしましたが、そろそろと思い鉢巻を外すと虫のフンだらけ。
綺麗なところはほんの僅か(わずか)でガッカリ。
書いていると嫌になるのでこの辺で止めておきますが、トマトやキュウリ、カボチャ等は不思議と被害に会いませんでしたね。
今年は猛暑で似た様な物です。何か良い方法が無いものかとズーッと考えていましたが、これは良いのかもと思えるものが出てきました。
先程の「木酢液」です。私の野菜仲間でも使っている人はいません。暗中模索ですが、これから調べた事を書いていきます。
木酢液ってどんなもの
正確を期すためにWikipediaさんの記事を掲載させていただきます。
木酢液(もくさくえき)とは、木材を乾留した際に生じる乾留液の上澄分のこと。代表的な例としては、炭焼き時に副産物として木酢液が製造される。外見は赤褐から暗褐色の液体。ほとんどが水分であるが、木材由来の有機酸(酢酸など)が含まれ弱酸性を示す。それ以外の成分として 、アルコール類、カルボニル化合物、あるいはフェノール類やフラン類といった芳香族化合物などが含まれる。製法によってはホルムアルデヒドやベンゾピレンなどの毒性の高い物質も含まれる。原材料や乾留の条件により成分にばらつきがある]。
Wikipediaさん有難うございます。
木炭を家庭で使うようになったのは紀元2000年前頃だと言われています。
という事は木を焼いて木炭を作るわけですから、もっとかなり以前から使っている人はいたという事ですね。権力者とかですね。
木炭を焼いた時に水蒸気や煙が出ます。それを集めて冷やし、液体にしたものを木酢液といいます。
土地改良や害虫にも効き目があると言われています。たまたま畑にこぼしたところ害虫が逃げて行ったとかで使われるようになったのでしょうか。
害虫を駆除して土を改良したい
どの様な状態の時に、どの様に使えば良いのか
現代は大分木酢液の研究が進んでいる様ですが、どの成分がどのように効くのかというのは解明されていません。
とはいうものの木酢液に含まれている
- 酢酸
- アルコール
- 殺菌作用
- 防虫作用
発芽や発根を促進
害虫の嫌いな匂いがある
木酢液にはスモークフレーバーと言われる臭いがあるそうです。この臭いが苦手な害虫も多いらしく、畑に来る野良ネコにも効果が有るとか。
焚き火の消化した後に立ち込めるあの臭いなのかな。これを私の畑にまくとどうなるのでしょうね。夜盗虫等の害虫が逃げて行くのでしょうか。
使い方はどうなんだろう
原液は効果が強すぎる様です。用途によって薄めることが必須です。原液のままかけたらかえって逆効果になりますね。
1ℓの水は1000ccです。
それを基準にして薄める度合いを調べてみます。
土壌の殺菌
土壌の中にも良い菌ばかりではなく悪い菌もいます。例えばセンチュウですね。
その際は100~200倍に薄めます。
1ℓの水が入った容器に
- 100倍の場合=10cc
- 200倍の場合=5cc
害虫駆除や植物の抵抗力を高める
200~500倍に薄めて使用する。
という事ですから
1ℓの水が入った容器に
- 200倍の場合=5cc
- 500倍の場合=2cc
の木酢液を入れるという事です。
スポイトが無い場合は小さじを利用しましょう。2ccは小さじ1杯が目安です。
木酢液の選び方に注意
この様に用途により薄める率が違います。化学薬品が入った本格的な農薬とは違いますが、薄めるのに気を使いますね。
その他にも気になる点を書いてみます。
粗悪品が多いので注意
燃やす材料によっても生成が異なる様です。良い木酢液は有害物質をろ過したりして品質を良くしています。
ですが粗悪な製法で作ったり、先ほどの有害物質をろ過しないで販売されているのも多いそうです。
ご購入の際は品質表示が書いてあるところをよく見ましょう。そして次の点に注意してください。
- phが3度前後
- 透明度が高い
- 紅茶の様な感じの色
また異臭がするものは駄目とある記事に書いてありましたが、これは無理ですね。ホームセンターでもふたを開けたら買わなくてはいけません。
店員に尋ねても分からないでしょうね。この辺が難しいところですがJAとかで聞く手もありますね。詳しい人がいると良いですが。
ネットで「家庭菜園用の木酢液のおすすめ品」で検索したら、出てきましたね。でも、この辺は自己責任でお願いします。
参考までに口コミを読むのも良いかもしれません。サクラの可能性もありますが。
取り合えずは名の知れたホームセンターで店員に良く聞いて、先ほど書いた良質の判断目安を参考にして下さい。
使用する際の注意事項
先程使用する際の注意点を書きましたが他にもあります。
- 酸性に強いスプレー瓶を用意 酢という文字が付くくらいなので木酢液は酸性です。多少高いですが耐酸性のスプレー瓶を使用しましょう。
- スプレー容器に入れてかける ジョーロよりは良いと思います。
- 500倍位の薄さから始める 薄い状態から様子を見ると購入した木酢液の希釈率が明確になる。
- 葉にかける時は裏側にも
後書き
今まで様々な人体に影響が無い、一応殺虫剤なるものを使ってきました。中には酢が入っているのも直接虫にかけたりしました。
それが平気で動いているのを見るとガッカリしますね。お陰で去年は散々でした。
でも。木酢液は期待出来そうですね。相当昔から日本では使われてきました。来年挑戦します。慌てずゆっくりね。
乞うご期待。
「畑づくりに必要な事」に関する記事をまとめています。宜しければどうぞ。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。