ほぼ同じ場所。でも連作の心配したことが無い。あまり手のかからない野菜の一つです。
お早うございます。ヒロくんです。
今年もカボチャを作るかどうかで迷っています。何しろ狭い畑ですので普通に育てたら大変な事になりますので工夫が必要です。
でも、作るにしても手順を考えないと駄目ですね。以前、広い畑を借りていた頃の画像がありますので、おさらいしてみます。
宜しければお付き合い下さい。
カボチャは土手カボチャという位で、以前は土手に自生しているのが見られました。現在では都会では余り見かけませんが里山に行けば稀(まれ)に見かけますね。
余り肥料を必要としませんが適度に与えれば立派なものが多数採れます。追肥も頻繁(ひんぱん)に与える事はありません。
困るくらい毎年沢山取れます。1株で5個くらいとよく本とかネットで見かけますね。
でも沢山できているのを見ると勿体なくなり、つい放ったらかしにしたら10個以上出来てしまいました。
最後の方は葉も枯れてくると野球のボールぐらいの大きさになっています。
小さくても食べられますから大丈夫ですよ。※中身が成熟していればです。
5個くらいというのはお店に出せる大きさととらえておこうと思います。
私の場合は7個は大丈夫かな。野生動物の被害もあるかもしれませんので毎年出来てみないと分かりませんが。
それでは私のカボチャの育て方
植える場所を確保しなくてはいけません。1株に付き最低2m四方は欲しいですね。
カボチャは蔓 (つる) が四方八方に伸びるので、他の野菜に影響が出ない様に管理しないといけません。
ひとつの苗から5個位作るのが一応の目標ですが、仕事が休みの時にしか畑へ行けない方もおられると思いますので。
私も以前は同じでして暫くぶりで畑へ行ったら雑草はぼうぼうで、どこにカボチャがあるか分からない。
雑草をかき分け調べると大豊作で2つの苗から20個以上獲れたことがあります。それに3分の2は立派でした。
でも、他の野菜に絡まって整理するのが大変でした。やはり5個程度出来たら蔓の伸びるのを抑えましょう。
管理と追肥をきちんとすればもっと収穫は望めますが。
こんな感じでジャングルになると除草しようとしても、間違って蔓 (つる) 迄切ってしまう事があります。
蔓が伸びるにしたがって敷きわらをすると良いのですが、今年の稲刈りまで待っていられませんね。
去年の内に用意しておかないと画像の様に見るも無残で、足を引っかけて転ぶ人もいます。
敷き藁(しきわら)をすると、その下の雑草が生えてきませんから管理は楽ですが、ホームセンターで買うと高いですね。
やはり農家と親しくして戴くのが一番いいのですが。ご近所に農家さんがいなければ現実的には無理ですね。
カボチャのスペースからはみ出た蔓は切る これを徹底しましょう。雑草も当然伸びてきますから出来る範囲で綺麗にしましょうね。
初めからマルチを敷いておいて蔓だけを伸ばして行けば雑草は生えませんね。私はやった事がありませんが今度挑戦してみます。
素人考えですが、蔓が伸びてつかまる雑草が無いとカボチャは困るのでは・・・。
植える前の準備
雑草は綺麗に取りましょう。普段から雑草を取るようにしておくと管理が楽ですし、見た目も良いですよ。
苦土石灰を施す
植える2週間前に苦土石灰を施し良く土と混ぜて耕す。
量は約120g/㎡ 大人の手で一握りは約40gですので1㎡3握りが目安です。私はもっと少ないですが一度酸時計を持っている方に計っていただくと良いですよ。
※人によって手の大きさが違いますので、握れる量が変わります。一度ご自分で握れる量を計るか、プラスチック系のコップで40g入れて線を引いておくと便利です。
植え穴を掘る
1週間前に植え穴を掘ります。
2m四方の真ん中に穴を掘る。私の場合2個植えますから、この時は全部で2ヶ所です。
全体スペースは2×4mです。
スコップで深さ30㎝位、直径も30㎝位の穴を掘ります。
肥料等を施す
完熟牛ふん堆肥等を入れます。
- 完熟牛ふん堆肥 2㎏(移植ゴテで2~3杯)
- 化成肥料 30g(一握りですね)
- 熔リン 10g (一つかみですが無ければ油粕でも結構ですよ)
- 肥料等を入れた真ん中に支柱等を立てて置く
穴を埋め戻す
穴に土を入れて埋め戻します。
土を寄せて盛る
苗を植える当日、以前に支柱を立てて置いた周りの土を集めて高さ15~20㎝に土を盛る。支柱が植える場所の目印になります。
※絵ではテッペンが丸くなってますが平らにして下さいね。画像が平らにして支柱をたてた状態です。
苗を植える
- 苗のポットの大きさに合わせて穴を掘る
- 穴にジョウロで水を入れる
- 水が完全に引いたら苗を植えて両手で軽く苗周りを抑える
- 苗の周辺を平らにする
- 指で苗の周りに溝を掘る 雨が降ったら溝に少し水を溜めるため、すぐ浸み込みますから水溜まりにはなりません。
- たっぷり水やりをする
苗を植えたら防寒対策
こんな感じで毎年カボチャを作っていますが、こちらは宮城県ですので5月半ば頃に苗植えをしています。
まだ少し寒い時がありますのでこんな感じで寒さ除けをしてあげると良いですよ。
行燈(あんどん)掛けです。私は市販の袋を買ってきて底を切り落として図の様に広げて4隅を短めの支柱を刺します。
形が行燈になるのでこう呼ばれるようになったんでしょうね。お米の袋とかありあわせの物でも良いですよ。それが普通です。
下の方は土に埋めて下さいね。夜風はまだ冷たいですし、下から冷気が入ります。
良いかぼちゃがいっぱい出来ます様に。
整枝をする
整枝をしないと沢山出来きすぎてあまり良いものが育ちません。
文章だけでは分かりにくいと思いまして絵で説明しますね。
大体3通りあります。
<親子4本仕立て>
西洋かぼちゃの時は親蔓と子蔓の4本を伸ばします。
カボチャが出きたら反対側に伸びてくる孫蔓はつむ事。
子蔓は勢いの良いものを選びましょう。
- 親蔓は 本葉5~6枚で摘芯
- 子蔓は 本葉9~10枚で摘芯
- 孫蔓は 本葉5~6枚で摘芯 基本的には孫蔓には実をならさない
一株で10個くらいならせると、遅く出来た方はあまり大きくはなりませんのでご注意ください。
それなりに美味しいですけど。
<子蔓4本仕立て>
<子蔓2本仕立て>
日本かぼちゃを早く収穫したいときは、この方法をお勧めします。
人工授粉
確実に収穫したいときは人工授粉が一番です。
朝の9時頃までは花粉が多く出ますのでその頃までに行います。
雄花の花びらと硬くとがっているところを取り払って、雌しべの奥にある黄色い実の先端に軽くこすりつけましょう。
雌花の花びらを傷つけない様に慎重に行う。
※自然に授粉して出来る場合もありますが、人工授粉が確実ですが雨が降って濡れている時は控えましょう。
追肥
実が握りこぶしほどになったら株元の近くへ化成肥料を一握りまく。
2週間に1回で結構です。あまり多く施すと草ばっかり多く生えてきます。いわゆるボケですね。
最近、この植え方をしてから追肥をしていませんが立派なものが収穫できます。
でも、この辺は自己責任で。
元々土手カボチャと言われるくらいですから、植える前にきちんと入れておけば十分です。
収穫
いよいよ収穫ですね。
※授粉してから40~50日後 (西洋カボチャ) が収穫目安です。日本カボチャは30日後、ミニカボチャは35日後と言われますが、
何れにしてもヘタ全体がほぼ白くコルク状になったらそろそろ収穫です。
ヘタが枯れてきて白くコルク状なってきたらヘタをハサミか包丁で切る。
私事ですが駐車場の歩道近くにカボチャを植えたのですが、しばらくぶりで行ったら歩道に出てました。
奥へ戻しましたが、ちょっと冷や汗。
もっとも散歩する人が稀に通るくらいですが、もし蔓に足を取られて転倒したら大変です。
散歩する人は大概高齢者ですから、思いやりの心を持ちましょう。
後書き
カボチャは収穫してから結構日持ちしますので重宝です。
但し、突然勢いを増してツルが伸びてきます。当然その頃は雑草も伸びてきます。
あっという間に雑草畑の様相を呈してきて子ズルなのか孫ズルなのか見分けがつかなくなります。
カボチャが出来てもどこにあるか分からない。
そんな状況になります。
ですから仮に伸びても他の人の迷惑にならないような場所にしましょう。
放っておくとどこまでも伸びて行きますから、頃合いを見て先端を切りそれ以上伸びない様にしないと
ツルに足を取られ転倒したりしますから気を付けて下さい。
お盆頃は収穫出来ますが、その頃は先端を切った方が良いと思います。
その後も実はなりますが段々に小さい物しか出来なくなります。
目安としては5個から7個くらいにしておくと良い大きさのものが採れますよ。
くどいですけど、やはり狭い畑でしたら親ズルは早めに切った方が良いですね。