人によって言い方が違うし、読めば読むほどチンプンカン。もっと分かり易くしないと。
お早うございます。ヒロくんです。
今日は寒いですね。少し風邪気味かな。
この間まで猛暑でバテ気味だったのに変われば変わるものです。
でも待望の秋到来かと思っていたら、それを通り越して冬が来たような感じですが皆さんはどうでしょうか。
堆肥と肥料の違いが理解できない人が多い
上の見出しは、知り合いのおばさんの台詞(せりふ)です。確かに分かりづらい一面がありますね。
テレビのCMにもありますね。
「訳が分かんない」
まったくです。
両方に「肥」が付くから迷う。と、おばさんも言っていました。
肥料に関しては私も随分迷った覚えがあります。肥料と堆肥はどう違うんだろうって考えましたね。つい最近まで良く分かりませんでした。
記事を書くたびに違う事を言っているのではと思うようになりました。これは拙い(まずい)ですよね。
でもYouTubeやブログのおかげで大分違いが分かってきました。今日はまだ迷っている人が多いと思いますので私なりに違いを書いていこうと思います。
堆肥や腐葉土は土の状態を良くする。肥料は必要な栄養素を補う
なんか今更聞けない。こういう時に頼りになるのがウィキペディアさん。原文のまま掲載させていただきます。
肥料(ひりょう、肥糧)とは、植物を生育させるための栄養分として人間が施すものである。土壌から栄養を吸って生育した植物を持ち去って利用する農業は、植物の生育に伴い土壌から減少する窒素やリンなどを補給しなければ持続困難である。そこで、減少分を補給するために用いるのが肥料であり、特に窒素・リン酸・カリウムは肥料の三要素と呼ばれる。
Wikipediaさんより
これは分かり易いですね。野菜を作るために肥料や腐葉土をまず施しますね。これらにはもちろん肥料分はありますが、量は凄く少ないです。
野菜が生育していくにつれて、元々あった養分が野菜に吸収され少なくなっていく。このままでは良い野菜は育たない。
そこで、足りなくなった栄養素を人間が適宜補充する。そして良い野菜が出来て収穫できる。この時与えるのが肥料です。
やはり、分かり易いですね。
諸先輩方の記事は我々が当然肥料の事は分かっているとの前提で書かれているし、その人の言い回しの若干の違いを各々が解釈していく途中で誤解が生まれて行く。
そんな感じですね。
肥料の三要素の働き
せっかくですから、肥料の事をおさらいしましょう。簡単に書きます。野菜を育てる上で必要な成分にはどんなものが有るのでしょう。
まずは水や空気中から得られる
- 炭素
- 酸素
- 窒素
ですね。
その他では、大量に必要な
- 窒素
- リン酸
- カリ
良く使う化成肥料にはこの三大栄養素が多く含まれています。代表的なものが窒素:8、リン酸:8、カリ:8が含まれている化成肥料です。
その次には
- カルシウム
- マグネシウム
- 硫黄
が必要になってきます。よく2週間前に苦土石灰を1㎡に付き100g施すとか言いますが、これがそうですね。苦土とはマグネシウムを指し、石灰はカルシウムの事です。
これも不足分を補う物で野菜によって違ったりしますので、量に気を付けなければいけません。
硫黄が不足すると葉が黄色くなります。でも、通常の土には十分含まれていますので、特に加える心配はありませんね。
他にも微量で必要なものが有りますが、水や土の中、他の肥料等に含まれていますので特に施す事はありません。
野菜等の生育に欠かせない三大栄養素とは、どんな働きをするのでしょうか。これも簡単に書きます。
窒素
野菜等の葉や茎を大きく成長させる働きがある。
多すぎると軟弱になり病原菌に侵されやすくなる。
リン
開花や結実を促進。
不足すると実の成熟が遅れたり、品質も低下し、収穫量が減る。
よくトマトやピーマンとかにリン酸系の肥料を与えると良いと言いますね。
カリ
根や茎を丈夫にします。病害虫や寒さに対する抵抗力もつけます。
肥料も色々あります
野菜作りに詳しい農家さんは、自分で配合して肥料を作ったりします。
この野菜を作るときは、これを多く使用した方が良いとか分かるんでしょうね。
私もそんな風になりたいです。そんな時の為にどの肥料が三大栄養素に当たるかを知った方が良いですよね。
各々の肥料にはこんなものが有ります。
チッ素質肥料
- 油カス
- 尿素
- 魚カス
- 硫酸アンモニア 等
リン酸質肥料
- 骨粉
- 過燐酸石灰
- 熔成燐肥 等
カリ質肥料
- 草木灰
- 硫酸カリ
- 塩化カリ 等
複合肥料
様々な肥料を作る野菜の用途に合わせた分量で混ぜ合わせた肥料があります。
配合肥料
油カス や骨粉など有機質肥料がベースで、一部無機質肥料も混合した肥料。
化成肥料
無機質肥料を科学的に加工して窒素、リン、カリウムを含む肥料。
我々が普段使う化成肥料は三大栄養素がバランスよく含まれていますし、即効性がありますね。
でも使い過ぎると土壌を悪くしますので有機質も使うとか気を付けて下さい。
堆肥や腐葉土の役目
肥料だけで間に合いそうな気がするのですが、なぜ堆肥や腐葉土を土に混ぜるのかな。
それは土の中の環境を良くするために必要なのです。土地改良剤として大事な働きをします。土の中には微生物がいますが微生物も餌が無いと生きていけません。
堆肥や腐葉土は微生物の餌になります。餌を食べた微生物は土の中を栄養豊富にしてくれますね。
しかも、有機物を分解する際に大小の粒を作ってくれ畑の土を団粒状態にしてくれます。
この団粒(だんりゅう)効果で堆肥や腐葉土は保水性や通気性を良くして、野菜が育ちやすい環境にしてくれます。
堆肥には肥料では満たせないあらゆる栄養素を提供してくれます。それでも野菜を育てるには足らないので、その分を補うために肥料が必要になる訳です。
堆肥もなんでもいいという訳ではありません。完熟したものが良いです。
分かり易かったかな。ちょっと不安。