追肥は大事です。ご飯をあげなきゃ野菜も「むすけて」泣くよ。
お早うございます。ヒロくんです。
「むすける」ってご存知ですか。
駄々をこねるとか、腹を立てる、頭に来るとかの場合に使う方言です。
宮城の方言かと思ったら南部地方の方言でもあるらしいです。
「ムスケル」となるとドイツ語でアルバイトとか肉体労働の意味らしいです。
今回は追肥について思う事を書いてみました。
野菜の苗も定期的にご飯をあげないと成長しないし、良い実を生らせることも出来ません。
余り野菜の出来が良くない人に「追肥したの」と聞くと、「したことない」という人が多いですね。
基本的に必要が無いと思っているんです。
確かに追肥をしないで良い出来になるものもありますね。
あくまで私の場合ですから参考までに聞いて下さい。
追肥しないで済む野菜
種類は少ないですが「ニンジン、大根」ですね。
溝施肥ではありませんが「かぼちゃ」は穴の中に堆肥や肥料を入れます。
これらは溝や苗を植える位置に穴を掘って堆肥等を入れます。
苗を植えた後は追肥した事がありません。
それでも立派に育ちますが理由は分かりません。
初めから追肥をしなかったわけではありません。その頃は仕事の都合で1週間に1度しか畑に行けない事が多かった。
たまたま追肥をしようと思ったら、肥料が無くて出来ませんでした。
次の日曜日に行くしかありませんでしたね。
ところが長雨が始まった為にその日も行けなくなり、畑へ行けたのは2、3週間後でした。
するとニンジンの葉が伸びに伸びて、追肥の前に間引きをする事になりました。
これは追肥はいらないな。化成肥料は土に良くないから余りまきたくないと思うようになった時期です。
そして周りを見ると大根もカボチャもどんどん大きくなっています。
あっ、これらは追肥しなくても最初の肥料等で十分なんだと分かりました。
その後、トマトで試してみましたが駄目でしたね。トマトは追肥が必須でした。
これは、あくまでも私の体験談です。
畑の状態とかで、たまたま追肥しないで済んでいるのだと思います。
真似をしないで下さい。
追肥をする必要性
では、なぜ追肥の必要があるんでしょうか。今更ながらですがおさらいしましょう。
苗を植える1週間とか前に元肥を入れますね。
1㎡に付き完熟牛ふん堆肥を1㎏、ついでに化成肥料を150g・・・
こんな感じです。
この元肥の養分が無くなると株の生育が悪くなるわけです。
この辺が紛らわしいんですね。
ちょっと問題があるかもしれませんが、元肥は化成肥料だと明記した方が良いのでは。
でないから、牛ふん堆肥はじっくり長く効くんでしょう・・・という疑問がわく訳ですね。
堆肥をまくのは土をフカフカにする役目で肥料は殆どありません。と、色んな人が言っています。鶏糞や豚糞とは違います。
多くの人が勘違いさせられている
化成肥料の効き目が無くなる頃は、堆肥の効き目も無くなるんでしょうか。
ここが大きな間違いなんです。
多くの人が勘違いをしている事があります。
まだ堆肥が効いていませんね、遅効性なんですね。
という人がいますが、これは違います。
牛ふん堆肥は
- 家畜のフン
- 落ち葉
- 木の皮
等の有機物を微生物の力で発酵、分解して土地を改良します。
そして土をフカフカにして野菜が育ちやすい環境を作る訳です。
堆肥は土を良くする働きはありますが、直接野菜に養分を与えるのでは無いのです。
肥料分は極僅かとの事です。
その為、最初に入れた化成肥料の効き目が無くなると株の生育が悪くなります。
肥料切れが進むと
- 葉が黄色くなってくる
- 株全体が淡い緑色になる
- 新しい葉が出なくなる
- 花も出来にくい
こうなると良い収穫はおぼつかないです。
これを防ぐために追肥は必要になる訳です。
追肥を始める時期
プランター栽培の場合は通常苗を植え付けてから3~4週間後ですね。
苗の根が伸びてプランターの側面に届く頃、盛んに養分を吸収し始めます。
用土の乾き具合も早くなってきますので追肥開始の合図ですね。
これは野菜の種類によっても違います。
大体地植えの場合は1か月後から追肥の開始と言う人が多いですね。
苗を地植えした場合の目安を数種類書いておきます。
化成肥料は(8:8:8)の物を使うとしての場合で、まく時は株の近くでは無く少し離して周りにパラパラと蒔き、土と良く混ぜましょう。
※玉ねぎなんか頭からまいているYouTubeの動画がありますが、あれも何か不安ですよね。別な記事では「肥料焼けを起こすので少し離しましょう」と書かれています。
これも迷いますね。
私は安全パイで必ず少し離して、土と混ぜてから株元に寄せます。
※一度白菜にマルチを張り種を蒔きました。追肥の際に本にある通りに出来るだけ株元から離すためにマルチの穴の端の方に手を突っ込んでまきました。
でも、どうしても握った手から化成肥料がこぼれるんですよね。
暫くしたら白菜の苗は枯れて来てほゞ全滅しました。
それからは1回目の追肥の時期にはマルチを外すようになりました。ある程度苗が大きくなるまでの泥除けとしてはマルチは重宝です。
トマト
- 1回目の追肥の目安:1段目の実がピンポン玉位の大きさになった頃
- 2回目以降の追肥の時期:3段目の花、5段目の花、7段目の花が咲いた頃
- 追肥の量:軽く一掴み
キュウリ
- 1回目の追肥の目安:定植から1か月後
- 2回目以降の追肥の時期:収穫初め、その後1か月後
- 追肥の量:軽く一掴み
ナス
- 1回目の追肥の目安:植え付け後2~3週間後、根が根付いて活発だなと感じたら
- 2回目以降の追肥の時期:2週間の間隔で
- 追肥の量:軽く一掴み
ピーマン
- 1回目の追肥の目安:1番に咲いた花が実となり収穫した頃
- 2回目以降の追肥の時期:2週間間隔で9月頃まで
- 追肥の量:軽く一掴み20g
※あくまで参考としてとらえて下さい。条件、環境とによっても変わってきます。
プランター栽培は若干変わってきますので、よくお調べになって下さい。
※旺盛に実をつけているのに追肥をすると逆効果になる場合があります。
野菜の様子をこまめに観察して下さい。
※どの野菜に何時追肥したかメモを取った方が良いですよ。
でないと分からなくなる事があります。
※不安な時は詳しい人にお聞きください。
最近は化成肥料がますます値上がりしています。そこで完熟鶏糞とかに興味を持つ方が増えてきました。
鶏糞の場合の追肥は1ヶ月後とが良いと言われますが、効き目がじわじわと効いて来るらしいからでしょうか。
鶏糞に関しては、百家百論で結論は分かりませんが研究している方がいます。その方の研究発表が徐々に出てきました。
こういう方がいると助かりますね。
ちょっと普段から疑問に思う事を書いてみました。考えてみると難しい課題ですが、あくまで私の今までの経験から基ずく内容です。ご了承下さい。
何れにしても、良いものがいっぱい収穫出来ますように。