ニンジンの種はひ弱で、土が少しでも固いと芽が出ない。
お早うございます。ヒロくんです。
この記事は何時(いつ)も苦労するニンジンの芽出しについて書いています。
ニンジンはご存知の様に芽を出させるのが難しい野菜です。
私は当初、何でこんなに芽が出ないんだろうと悩んでいました。
確かに野菜の本には「ニンジンの芽出しに成功すれば70%は成功」とか書いてありました。
- 1㎝おきに一粒づつ蒔く
- 土をかける時は種が隠れる程度
それを忠実に実践してきたのですけれど、芽は出てもちらほら。
こんな事が何年も続きました。
もうニンジン作りは止めようかな、別な芽の出やすい野菜に変えるか。畦が勿体ないし。
漠然とそんな事を考え始めました。
ところがある事に気づくことに。
何気なくは思っていたのですが、こぼれた種が芽を出しているのが不思議で。
下手は下手なりにやってみよう
土をかけていないのに芽を出している。
私は土をかける時は種を蒔いた溝の側のなるべく濡れていない土を摘まんで、さらさらとかけていました。
種が隠れる程度に、と思ってもかなりかかってしまいますよね。
でも、そんな注意書きは何処を見ても書いてありません。
今みたいにネットも盛んではありませんでしたしね。
現在でしたら細かい網目のフルイで、さらさらと種の上に隠れるように土を蒔く。
と親切に教えてくれるでしょう。
私は思いました。
でも、土のかかっていない種が芽を出して、かろうじて芽を出した本来の種と同じ様に大きくなっている。
分からないズブの素人の私は考えました。
土をかけなくても芽が出る工夫をしようと。
素人が具体的に考える
まず考えたのは
農家の人に聞いてみよう、という事です。
私の周りには分からない事があって聞いてみても
「さあ」としか返事が返ってこない人ばかりでした。
農家の人に聞いた方が良いなと思い、たまたま知り合った農家の人に聞いてみました。
帰ってきた返事は
「畝に水をまいて湿らせる。種をばらまいたら、種が流れない様にまた水をかけて。
その上から新聞紙で覆う。飛ばない様に大きめの小石を置く」
「1週間以上過ぎたら新聞紙を剥がす。それだけ。水もかけね」
実際にやってみる
その時の画像はありません。今みたいにデジカメを持って畑に行くなんてことはありませんでしたから。
半信半疑で実践してみました。
一つだけ不安がありましたね。
芽を出すまで畝が乾かない様に水やりをする
という事です。
新聞紙で覆った後に水をかけたら、直ぐに破けてしまいますからね。
丁度7月、秋採り用のにんじんの準備に間に合います。
その頃は本に書いてある様に畝全体に牛ふん堆肥をまき、良く耕すやり方です。
後にこれは変わっていきますが。
溝を2本作り、その後に水をかけます。
水が引いたら種を1㎝おきに置いていきますが、この時思います。どうせ間引くのだからこんな事をしなくても良いのではと。
最終的に10㎝前後に間引くのだから、10㎝のところに3、4粒少し離して蒔けば良いのでは。
でも、野菜の本の先生の言う通りこの日は1㎝おきに蒔きました。
この蒔き方も何れ変わります。
種を蒔いた後に水を慎重にかける
8メートル以上の溝が2本。これに1㎝間隔で種を蒔きました。腰に来ます。
それから慎重に水をかけました。種を流さない様にね。
足らないと思いもう一回水をまきました。
あの見るからに軽そうなニンジンの種を、水で流れない様にかけるというのは結構気を使います。
新聞紙をかける
新聞紙を開き、畝を覆っていきます。
5㎝位お互いが重なる様にかけていきますが、用意した大きめの小石を要所要所に置いて風で飛ばない様にします。
この時思いましたね。
種をばら蒔きしたら種の上に石を載せるしかない。その分の犠牲は覚悟の上かも。
この後、気を使いました。
ちょっと強い風が吹いたら新聞紙が飛ばされてしまう。
小石をたくさん持って来て溝の上に置かない様に、気を付けながらおいていきました。
実際この後1週間弱後に台風が来ました。
新聞紙が飛ばされる。
気が気ではありませんでしたね。
台風一過の朝、まだ少し余韻が残っています。
新聞紙が1枚ボロボロになって破れていましたので、新しい新聞紙と変えました。
その時、破れた新聞紙の間からニンジンの芽が見えたんです。
小さい芽が並んでいました。綺麗に。感動ものですね。
新聞紙を剥がす時が来た
その後大風が吹く事も無く日が過ぎ、予定の10日目がおとずれました。
もう、芽が出ているのは分かっていましたからね、でも全体ではどうなんだろう。
新聞紙を剥がしながら見ていきます。
おっ、おっ、綺麗に芽が畝の端から端迄出ているのを見て嬉しくなりました。
「芽が出れば70%以上は成功」
その言葉が頭に蘇ってきました。
感動ものですよ。もうニンジンは作らないと決めた後のこの結果ですからね。
飛び上がりたいほど嬉しかったです。
新聞紙が湿り気を保った
信じられませんでしたが新聞紙を除けた時に感じました。
あれから一度も水やりをしていないのに、新聞紙の下は湿気を保っていたという事です。
新聞紙は素晴らしい役目を果たしてくれました。
初めてニンジンの大収穫に喜ぶ
このやり方のお陰でニンジンは大豊作になりました。
数だけではありませんね、形も良く大きいのが採れましたので
今迄の収穫が嘘の様でしたね。
この後ニンジンで不作の年はなくなりました。
この画像は今年の物です。
まとめ
新聞紙の効果は偉大でしたね。私のその後の野菜作りを大きく変えてくれました。
少し大げさですが。
余り、野菜の本とかは当てにしないで実際に農業をしている人に教えを乞うのが大事ですね。
あの人たちの野菜作りの工夫は素晴らしいものです。
ありがとうございました。
このニンジン作りは進化していきます。
この記事は以前、日記の様に書いていたものをまとめたものですが、数ページにまたがっています。
それは、ある思いが縁で諦めかけていたニンジンの芽出しに光明が差して来た事で、私にとっては思い出深い出来事でした。
内容が他のニンジンの記事と一部重複しているかもしれませんが、宜しければお読みください。
「にんじん」に関する記事をまとめています。宜しければどうぞ。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。