中国やヨーロッパでは薬として利用。日本でも最初は薬。江戸時代から食用として改良。
お早うございます。ヒロくんです。
面白い話があります。
太平洋戦争の頃です。捕虜になった米兵は食事に牛蒡(ごぼう)を出されてビックリしました。
木の根っこを食べさせられるのかと思ったんでしょうね。
そんな話を聞いた事があります。
驚いて当然ですよね。ごぼうを食べるのは日本と台湾、韓国とわずかな国くらいです。
誰が見ても木の根っこにしか見えません。
元々は漢方薬だったようですね、どうりで「ごぼうのお茶」とかのCMがあるわけです。
江戸時代には茶菓子や餅としても食べられていたようですが、余程気に入られたみたいですね。何でも若返りの効果も期待したとか。
ごぼうってどんな野菜
漢方薬としては長い歴史があります。中国やヨーロッパでは薬用で食用ではありません。
【根】
- 食欲増進
- 胆汁分泌促進
- 発汗
- 利尿作用がある
乾燥したものを煎じて服用する
【根の汁】
- 痰が喉に絡んだ時、胃痛に服用
- 関節腫痛、腫れ物
【乾燥した葉】
布袋に乾燥した葉を入れて湯船に入れて、入ると麻疹やかぶれ等に効果があるらしい。
※処方が分かりませんので、この辺は漢方医さんにお聞きして下さい。
牛蒡(ごぼう)と書くくらいですから根の様に長い、見るからに根っこですね。
元々、縄文から平安時代に漢方薬として中国から渡ってきたものですが、日本では独自に食用として利用されるようになり、江戸時代には全国で栽培されるようになりました。
ごぼうの豆知識
- 原産地はどこでしょう ユーラシア大陸北部、ヨーロッパ、中国
- 何科でしょう キク科ごぼう属
- 日本へはいつ頃伝わったのかな 主に平安時代だと言われているが、縄文時代の遺跡から炭化していない「ごぼうの種」が発見されているので、もっと古い可能性もある。
体への効能
漢方としての効果は先ほど書きましたが、食用としてはどうなんでしょうか。
ミネラルも比較的豊富で、ビタミンB群やビタミンEなどがある程度含まれていますが、何といっても食物繊維でしょうね。
ごぼうの食物繊維の効能としては便秘解消が最初に思い付きますね。
水分を大量に吸収して、便を軟らかくして便通を良くしてくれます。
栽培時期
3月中旬以降
連作を嫌うので2~3年は春菊とかレタスを植えていない場所
栽培の仕方
ごぼうは長いと1m以上にもなります。
家庭菜園では無理がありますから、私は作った事がありません。
仮に作ったら。と、いう前提で調べながら書きました。なので参考までにお読み下さい。
種を選ぶ時は短根種(短いごぼう)の種を購入しましょう。ホームセンターでは育てやすいミニ品種を揃えています。
深さ50㎝のプランターが必要になりますがホームセンターでは見かけません。ちゃんとした畑で無いと無理があります。
何時もの畝幅60㎝×約160㎝の1㎡でいきますが、短いとはいえ何といってもごぼうです。
深さ50㎝は掘って耕す必要があります。スコップの2倍位かな。一機にやると疲れ、腰に来ますから何時もより1週間位早く始めてゆっくり掘りって粗お越しをしておきましょう。
ゴボウの発芽適温は15~25℃で生育適温は20~25℃です。
4月位になったら種を蒔きますから、準備をしましょう。
苦土石灰をまき良く耕す
種まきの2週間前に、
苦土石灰を150~200g、あらかじめ50センチくらい掘り返した土の上に均等にまき、良く耕します。ごぼうは苦土石灰が足らないと猶更良いものが出来ませんから容量は守って下さいね。
堆肥等を入れ再びよく耕す
1週間前に
完熟牛ふん堆肥:2㎏
化成肥料(8:8:8):100g/㎡
を均等に入れ、50㎝の深さまで良く耕して下さい。
畝を作る
畝を高くしておくと収穫の時に楽になりますから、30㎝は欲しいですね。
あらかじめ土を空いたところから集めておいて下さい。
高いだけで畝の作り方はいつもと同じですから、最後に木の板か塩ビ管で表面を平らに均して大きましょう。
種まき
ごぼうは直に蒔くのが普通です。
- 畝の中心に何時もの様に支柱を押し付けて溝を作る
- 畝の端から10㎝のところに指で印をつける
- そこから10㎝間隔で印をつけて行く
- 小さめの瓶の底をそっと押し付けて深さ10㎜弱の穴を作る
- それを10㎝間隔で全部で15ヵ所 15本のごぼうを作る予定です。
- 穴を崩さない様に優しく水やり
- 水が引いたら
- 種を適当に離して3、4粒蒔く
- 土をかけて指で軽く押さえる
- 全体に水をたっぷり 種を流さない様に優しくね
- 濡れた新聞紙か不織布で覆っておくと中の湿度が保てますし、野鳥の被害も防げます。でも芽が出たら直ちに剥がして下さい。
芽が出る迄乾わかない様に水やり
20~25℃が初が適宜温度ですが、その条件下で10~14日で発芽します。
それ迄乾燥しない様に水やりをして下さいね。
水をやる時はジョウロの口を反対にして、低い位置からかけて下さい。
量はたっぷりと深く掘ったところまで届く感じで。
間引き
双葉が出来た頃に勢いの良いのを2本残し間引きます。2回目はお互いの葉が触れ合う様になったら1本立ちにします。
※根が絡まって抜きにくい事がありますので、残す方を指の腹で軽く押さえて抜く方を斜めに抜くか、怖い時は抜く方をはさみで切りましょう。
※間引いた苗の根は柔らかいので生でサラダに添えてどうぞ。葉は炒めものか天ぷらにしても美味しいです。酢味噌和えもお薦めです。
追肥
- 1回目、2回目の間引きの時
- 量は10g~15gを片側の株元から少し離してまく
- 土と良く混ぜて根元に土寄せ
- 片側も同じ
- 3回目は種蒔きの約2ヶ月後に葉の茂りが活発になったら。この後は2週間ごとに
収穫
収穫目安は短根種で種を蒔いてから70~100日と長いのよりは短いですが、種の袋の裏に収穫時期が書いてありますから参考にして下さい。
短根種ですから直径が1㎝位が収穫にベストです。遅れるとㇲが入ります。
根元の土をちょっと払って確かめて下さい。
1㎝位でしたら収穫しましょうね。
1本1本掘るのは不可能です。一気に行きましょう。
葉を切り取って、畝のごぼうの位置から離して片側を鍬等で掘って行きます。
途中で土を探ってごぼうの位置を確かめます。
自然薯堀もこれと似た様な採り方ですよ。
慎重に移植ゴテ等で周りの土を取り除き手で優しく上げてみましょう。
少し動かして綺麗に抜けたら成功ですね。
まるで遺跡の化石採集みたいですが、ゆっくり楽しくやりましょう。
後書き
ごぼうの保存は埋めておけば良いですから楽ですね。
掘り出す時に分からなくならない様に、支柱を刺しておくと良いですよ。
ほゞ3か月かかりますが、様子を見るたびに楽しくなると思います。
「野菜のお話と効能」に関する記事をまとめています。宜しければどうぞ。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。