野菜は虫に襲われると毒を作り防御。化学実験で明らかに。
お早うございます。ヒロくんです。
昨日、白菜に集る(たかる)ヨトウムシの幼虫に手を焼いていると書きました。
今日も割りばしを手に防虫ネットの上から見てみますと、一つの白菜の葉にフンを見つけました。ネットをまくり上げて探し始めました。
いましたね。
やはりヨトウムシです。
早速、捕まえて処分しました。
青虫と違い、見るからに気持ち悪いですからね。蝶々とは違い、何しろ蛾の幼虫です。
余り油断は出来ませんが他には新たなフンはありませんでした。
害虫に襲われた野菜は仲間に知らせ、仲間は防御態勢に入り身を守る。
ところで、野菜に集る害虫の事で耳寄りなお話をテレビで視聴した事があります。今日はそれをお知らせします。
何時だったかな。そろそろ寝ようかなと思ってテレビを何気なく回していたら、画面に私の大嫌いなものが映っていました。
青虫です。
去年は白菜、大根と滅茶苦茶(めちゃくちゃ)にやられました。
人間の様に抗体を作り攻撃する
何の番組だろう。多分NHKだと思いますが。何気なく見ていると葉が光り出しましたね。なんと、青虫に襲われた野菜が撃退の為か毒を生成している画面でした。
念の為に書いておきますが、この毒は人間には影響ないそうです。
人間も外部から菌が入ると体内で抗体を作り菌を駆除しますね。それと同じ様に葉も異変を感じて抗体=毒を作るそうです。
「毒には毒を」ですね。
動けない植物はそれで害虫を撃退する。
そんな内容でした。
それを察知した他の野菜も毒を生成する
その葉とか株だけではないんですね。他の株たちも危険を察知して毒を作り始めます。その状態が科学的な実験で証明されているんですね。
テレビの中でそれを我々に見せているんです。
これは驚きですね。
ただ無抵抗で、食べられるが儘(まま)にされているのとばかり思っていました。確かに一株だけ徹底して食べられ、他は無傷という状態は何度も見てます。
実際に借りていた広い畑では体験しています。
あれかーって感じですね。
実験でキャベツ同士の間を障害物で遮断(しゃだん)しても、他のキャベツも同じ反応を示します。まるでテレパシーの様に伝わるんですね。
これには再度驚かされました。
一つの株が抵抗空しく食べ尽くされても、他の株は毒のバリアで身を守る。拙いと悟った(まずいとさとった)青虫はそこから離れて行く。
若しくは毒で死んでいくのでしょうか。青虫も死ぬと即解体屋が来るのでしょう。何もしないのに死んでいる青虫は見た事がありません。
益虫を呼ぶ
詳しく覚えていませんが、植物は害虫に葉を食べられて信号を発信します。すると、それを察知する虫がいます。
その虫は遠くから(植物の世界ですから何キロも向こうという事では無かった様な)飛んで来てこの害虫を食べに来ます。
そお、私が待ち望んでいた益虫です。
今年、私のニンジンの葉が虫に葉を食べられて困っていました。それを助けてくれたのは「クモ」でした。
普段は嫌いなクモですが、この時ばかりはヒーローに見えましたね。
狭いスペースだから全滅するのか
ここで思います。私の庭の小さな畑では昨年は大根と白菜が害虫に依りほゞ壊滅状態です。今年も大根は4回目の種が出芽して今は本葉5、6枚です。
まあ、今年は猛暑の影響が大きかったですが。
去年は毎日の様に青虫等を探して始末する日が続きましたが、とうとう収穫出来ない姿となりました。
大根なんて去年はこんな状態で7、8月に種を蒔いてから10月半ばになるのに、一本も収穫出来ませんでしたね。
苦肉の策で虫よけを作ったりしましたが、上手く行ってもそろそろ冬です。これから食べられる程大きくはなりませんでした。
狭いので、一気にやられるから手の打ちようが無い
大根も白菜もそうですが、狭いスペースなので蝶々が全てに卵を産み付けるのかな。頻繁(ひんぱん)に来ますからね。
他の害虫も、例えば「ヨトウムシ」が今年は多いです。
漢字で書くと「夜盗虫」ですが、読んで字の如くです。
去年、玉ねぎを植えるために2㎡ばかり土作りをしました。正確に数えていませんが何と100匹前後見つけました。
2㎡でですよ。
それらが一斉に襲い掛かればひとたまりもないです。
毎日、玉ねぎが切られていないか確認していますが、今のところ異常は無いようです。何しろヨトウムシ等の根切り虫は玉ねぎの臭いが大好きらしいですから。
広い畑では間に合っていたのかも
借りていた畑では白菜は40個以上、大根は30から40本以上毎年作っていました。
大根はともかく白菜は毎年2、3個は害虫の餌食になりますが、不思議と他は順調に育っていました。
この違いは何でしょうね。
広い畑は自然の真っただ中にあります。県道の直ぐ脇とはいえ後ろは野原で川は50m位先にあります。なので様々な虫がいます。
勿論、害虫を食料とする益虫もいますし、カエルなんか白菜の頭のところにチョコンと頭を出しています。
一昨年は顔が変わっているカエルがいると思い、珍しいので掴まえ様としたら蛇でした。
危なく指をかまれるところでしたね。
そんな感じで様々な生き物がいますから害虫にも強かったんですね。
でも、昨年は専業農家さんで白菜かキャベツか忘れましたが、「ヨトウムシ」にやられ壊滅的な被害を受けた人がいます。
何か薬をまいていましたが、どうなったのか気がかりです。なので人的な防御も必要なんでしょうね。
野菜の自衛本能に期待しつつ、人的対策も努力する
色々書いてきましたが植物の持つ自衛本能は素晴らしいです。でも、それに期待してばかりでは良い野菜は育ちません。
去年の白菜、大根がその例です。
今まで耕していると根切り虫は見つけました。それでも1匹か2匹でしたね。ところが昨年は段違いに多かった。
しかも青虫、シンクイ虫、夜盗虫等、数種類の害虫に襲われまました。野菜だけの自衛本能だけでは手に負えなかったのでしょう。
様々な植物や人体に影響のない薬品を使いましたが、全て徒労(とろう)に終わりました。
諦めるしか無いのでしょうか。
いえ、ありますね。
まず、薬品に頼らない環境を作る事だと思います。
例えば、土作りでは害虫を減らす努力ですね。
- 土を浅く掘り返す 害虫はどうも浅いところにいますね。10㎝位のところを掘り返し虫がいたら処分する。
- 寒さと日光消毒で害虫を駆除する 土の上下を入れ替えて中にいる害虫の卵を寒さと太陽の自然の力で駆除する。透明のビニールを張ると中が高温になり卵を殺せると思うが益虫まで死んでしまいますよね。この辺が分からない。
- 人や野菜に無害の自然由来の物 チラッと聞いたのですが、どこか外国の話で物凄い数のイナゴに襲われ、ほゞ生き物がいなくなった事がありました。ところがある木だけは生き残ったそうです。それを粉か何かにして畑にまいたところ害虫の被害が無くなったそうです。臭いか何かが害虫を寄せ付けないみたいです。それをまいたら良いのかもしれませんが、調べてみたいです。
アブラナ科は最初から防虫ネットを完璧に張る
昨年は被害が出てから防虫ネットを張りましたが、手遅れですね。かえって害虫の天国にしてしまいました。
- 再度、虫探しをする もう一度虫を探します。まだ残っている可能性がありますから。
- 畝が出来て種を蒔いたら防虫ネットを張る 今度は完璧にですね。虫のはい出る間が無いように。
アブラナ科以外でもピーマンやナス、パプリカも酷い被害でした。気温が下がってからほゞ無くなりましたが、穴を開けられ何個捨てたか分かりません。
これに防虫ネットを張るのは難しいですね。皆さんはどうしているのでしょうか。
とにかく出来るところから始めて行きます。
後書き
この番組を見た時は眠いし、おまけに飲酒日でしたから完璧に覚えている訳ではありません。しかも最後まで見ないで眠気に負けてしまいましたからね。
そんな時に限って良い番組をやります。
でも、あの葉が出す光は覚えていました。
野菜に自衛本能があり、しかもそれを仲間に知らせる力も持っています。おまけに駆除してくれる益虫も呼び寄せます。
動けない植物はこうして自らを守っている。
野菜、いや植物は生きているとよく言われますが、本当にビックリさせられたし、素晴らしい事を知る事が出来ました。
NHKなので再放送をしてくれるかもしれません。その時はじっくり見ます。
「畑づくりに必要な事」に関する記事をまとめています。宜しければどうぞ。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。