昔の人は賢い。体に良いものが分かるなんて最高ですね。栽培して美味しく頂こう。
お早うございます。ヒロくんです。
今回は「らっきょう」のお話です。
ラッキョウと聞くと甘酸っぱい味を思い出しますね。それとカレーに添えてあったりとかですが、我が家ではあまりお目にかかりませんね。
実家にいた頃は良く母親が作ってくれたものです。おやつ代わりにぼりぼり食べていました。
単なる添え物かと思いきや、効能が素晴らしいようですね。
最近は血糖値や血圧の高い方が増えているとか聞きますが、らっきょうはその予防にも良い様です。何といっても漢方薬にも使われていたと言いますから、ただモノではありません。
「らっきょう」ってどんな野菜
生薬としても使われます。生薬とはお分かりとは思いますが、正確を期すためにウィキペデイアさんのを引用させていただきます。
生薬とは、天然に存在する薬効を持つ産物を、そこから有効成分を精製することなく、体質の改善を目的として用いる薬の総称。生薬の大半は植物由来のものであるが、動物や鉱物などに由来するものもある。世界各地の伝統医学で多くの生薬が用いられている。 漢方薬は、生薬であるが漢方医学に基づいたものであり同一の概念ではない。 ウィキペディア
有難うございました。
生薬名は「薤白(がいはく)」と言います。何か難しい感じですね。それだけでも体に良さそう。
主に胃を健全に保ち、整腸を促し食欲増進にも効果があり、漢方薬としても利用されています。
タコをラッキョウで釣る
千葉県寄りの東京湾ではイイダコをラッキョウで釣るのが一般的です。なんでもイイダコの好きな貝にラッキョウが似ているとか、面白いですね。
釣り方は「テンヤ」という重りと釣り針が一緒になった道具を使いますが、4、5㎝の板を「テンヤ」に括り付け、その板に「ラッキョウ」をテグスで結わえつけます。
イイダコが良そうなところに仕掛けを落とすとタコが絡みついてきますので、穴に入られるとへばりついてあげられなくなりますから、そこを素早く釣り上げる。
面白そう。やってみたい。
タコは何回か釣りあげていますがイイダコは無いですね。何でも日本中の海に生息しているとか。
ラッキョウの豆知識
- 原産地はどこ 中国やヒマラヤ地方
- 何科 ヒガンバナ科 ネギ科と言っている某サイトもありますが、正確にはヒガンバナ科ネギ属です。ちょっとこれでも不安になる様に○○○科っている記事もあります。専門家でないのでこれ以上は分かりません。
- 日本へはいつ頃伝わったのでしょうか 9世紀の平安時代に中国から伝わる
体への効能
【フルクタン】
食物繊維の一種で、食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がある。
- 90%以上が水溶性という珍しい食物繊維
- 固い便で便秘にお悩みの方には水溶性食物繊維が硬い便に水分を与え、排便を促す
- 腸内環境正常化が期待
- 血糖値の上昇を穏やかにする
【サポニン】
- 界面活性作用がある
- コレステロールの吸収を抑制
- 血糖値の上昇を防ぐ効果が期待
【硫化アリル(アリシン)】
らっきょうの辛味や匂いの元
- 抗菌・殺菌作用が強い
- 消化を促進
- 疲労回復効果も期待
【カリウム】
カリウムは体の過剰な水分を排出する。
日本人はナトリウムを多く摂りがちなのは、みそ汁や漬物を多く摂るせいかもしれません。そのためか水分が体に溜まり、むくみで悩む方が多いですが、むくみの原因である水分を排出し、むくみの改善効果が期待できますね。
【ビタミンC】
ビタミンCは色素沈着を未然に防ぐ効果のある栄養素ですね。
体が強い太陽の光に晒される➡熱から体を守るためにメラニンを生み出す➡メラニンが肌に沈着することでシミの原因になる➡ビタミンCを摂る➡色素沈着を防ぎ美白効果が期待
抗酸化作用もあり、体の酸化を防いでくれます。
栽培時期
8月下旬~9月中旬
栽培の仕方
作った事がありませんが興味があります。自分の為にもと思い検索して調べました。あくまで参考として見て下さい。
ラッキョウは収穫が翌年になるので、畑の端に植えておけば邪魔にならない。しかもやせた土地でも栽培できます。
数回追肥をするだけで良く育ちますし、それに多少日当たりの悪い場所でも育ちますが、それでも風通しの良い場所を選んでおくと良いですね。
畝幅60㎝×長さ約160㎝の約1㎡で栽培します。
何時も野菜を育てている畑であれば、苦土石灰も元肥も特に必要ないと言われますが、今回は初めての場所と想定して準備をします。
条間20㎝ 株間14㎝の11か所=2条で22ヵ所
苦土石灰をまき良く耕す
2週間前に苦土石灰を50g/㎡均等にまいて良く耕します。
堆肥等を入れ再びよく耕す
1週間前に完熟牛ふん堆肥:2㎏/㎡、
化成肥料(8:8:8):100g/㎡を均等にまいて良く耕しましょう。
畝を作る
らっきょうも水はけの良いところを好みますので、畝の高さは10㎝位です。
畝の形がほゞできたら表面を鍬等でなるべく平らにし、仕上げに木の板等で平らに均します。
例によって畝の両端のセンターに線を引いておくと、後で作業が楽になります。
タネ球を植える
ラッキョウは植える深さと1個だけ埋めるか2個、3個とまとめて植えるかで個数や大きさが変わってきます。参考までに書いておきます。
- 浅く植え付ける ラッキョウのとがった部分が見えるように浅く植え付ける➡小粒で数が多い
- 深く植え付ける ラッキョウのとがった部分が見えないように深く植え付ける➡大粒で数が少くない
- 1球植え:大粒で数は少ない
- 2球植え:中粒で数は1球植えよりは多い
- 3球植え:小粒だが数は多い
今回は2球植で深く植え付けましょう。22ヵ所も植えますからね、余り収穫できると始末に困ります。
植え方
タネ級は1個1個ほぐしておきましょう。
畝を作った時センターに線を引いておきましたね。条間は20㎝ですよ。
- それを中心にして上に10㎝離したところに線を引く
- 下の方にも、もう1本線を引く
- 畝の端から10㎝のところに指先を押して印をつける
- 14㎝間隔で全部で11か所印をつける
- 反対側の線も同じ
- タネ球の大きさが入る程度に移植ゴテか指で穴を掘る
- タネ球2個のとがっている方を上にして穴に入れてみる
- タネ球2個の先が2㎝位隠れる程度に調節して土を寄せる
- 他も同じ
- 水をたっぷり与える
芽が出る迄、乾わかない様に水やり
芽が出る迄水やりをします。土が乾燥したなと感じたら水やりをしましょう。
10日位で芽は出てきます。水やりが必要だなと思う時は朝から昼までに行います。らっきょうは余り湿り気が多くなるのを嫌いますから、水やりには注意して下さい。
特に冬場は地表が湿り易いですからね。
冬でも成長していますから土が乾燥していたら適度に水を与えて下さい。
追肥
2回追肥を行います。
1回目:芽が出た1か月後
2回目:3月上旬
化成肥料を40gまきますが、これは1㎡の量です。
株元から7、8㎝位離して半分の20gをパラパラとまいて下さい。反対側も同じです。ここまで根が伸びているという事ですね。
葉が深い緑色で勢いも良い時は肥料が多すぎるかもしれません。追肥は控えて下さい。与えると病気になる原因になるかも。
葉が枯れたり黄緑色の場合とか、草丈が他よりも極端に低い時は肥料不足ですので化成肥料を適宜与えて下さい。
土寄せ
花が咲き、塔が立っても摘まない
害虫対策
収穫
収穫は6月~7月ですよ。
らっきょうは玉ねぎと同じく根では無く、茎が肥大したものです。
地上の葉が枯れてきたらいよいよ収穫ですね。でも晴れた日に収穫して下さい。この辺はどの野菜も同じですが、濡れている状態で収穫すると腐れるのが早く日持ちしません。
葉が枯れたり、枯れかかっていたら、そろそろだと思いますよ。そうしたら1か所試し掘りをして下さい。
スコップを刺して掘り上げて根元を握って引き抜くとらっきょうが姿を現します。何時もお店で見かける大きさになっていればOKです。
収穫後は日の当たらない涼しい場所において下さい。
来年のタネ球として使う場合には乾燥させて、陽の当らないところで保管して下さいね。
後書き
らっきょうは3つの育て方があると言います。通常は翌年の6月~7月ですが、他の2つは違います。
エシャレット
タネ球を植え付けてから翌年の3~4月:約6カ月経過後
1年掘り
タネ球を植え付けてから翌年の6~7月:約9カ月経過後
2年掘り
タネ球を植え付けてから2年後の6~7月:約21カ月経過後で、これはかなりの数のラッキョウの収穫が見込めますね。
※資料を集める為に写真acさんやウィキペディアさん等、様々な記事を参考とさせて頂きました。有難うございます。
「野菜のお話と効能」に関する記事をまとめています。宜しければどうぞ。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。