ジャガイモの知られざる生い立ち、健康と美容に良い「完全に近い食品」と言われる訳。
お早うございます。ヒロくんです。
今回はジャガイモです。カレーとか肉じゃが等の料理に使われていますね。
コロッケも子供の頃から好きで小遣いを貰うと、裏道の肉屋さんによく買いに行ったのを思い出します。
それ程なじみの深いジャガイモですが、意外に最初は食用では無く観賞用でした。
あまりヨーロッパの人には受けなかったようですが、原産地のアンデス方面では食料にも利用していたとか。
当初はトウモロコシが主食と思われていましたが、研究によるとジャガイモが主食だったらしいとの報告も出てきています。
現在は世界中でジャガイモの品種は2000を超えるとか。私の知っているのは男爵、メークイン、キタアカリ、インカの目覚め位かな。
キタアカリが料理には良いとかよく聞きますね。
カレーの語源は
元々インドにはカレーという言葉は無かったそうです。カレーの意味を調べると古代インドの北部に「カリー」という料理があり、それがカレーになったとあ。
また、お釈迦様が修業時代カレーという地に降りられ、民衆に教えを説いたと言われています。
その時、お釈迦様が食料として持っていた木の実を、民衆に与えたところ病気が治ったりしたので、その香り高い木の実(スパイス)等を料理や薬用としたとか。
その木の実が美味しいので民衆はクーリー、クーリーと叫んだ。そのクーリーが語源ではとか、お釈迦様が教えを説いた地の名前がカレーだったからの説もある。
カレーの語源説は様々あり、いまだにはっきりしていない。
スペインの兵隊がジャガイモを持ち帰る
アンデスではジャガイモは主食で、インカ帝国でもジャガイモを栽培させていました。
インカ帝国を滅亡させたスペインはジャガイモも持ち帰ります。
当時、ジャガイモはインカでは観賞用にも用いていました。花が綺麗なのかもしれませんが、ジャガイモを飾ってもしようがありませんね。
でも、余程不味かったのかスペインでも食用では無く観賞用にするのが主でした。
面白い話に長い船旅で腹をすかしたのかスペインの水兵がジャガイモを食べてしまい、食中毒になったとか。
現在でも、土寄せが少なく日光に当たると緑色に変色しますね。
これは毒ですから食べることは出来ません。
スペインの水兵たちはそれすら知らなかった。インカの呪いではという人もいます。
彼等は「悪魔の植物」と呼ぶようになります。
ヨーロッパでも不味いのか、食べ方を知らないせいか人気が無く、花とか赤っぽい実が成るのでやはり鑑賞専門でした。
後に深刻な飢饉に見舞われたドイツが、飢餓対策に大々的にジャガイモの栽培を命じて食料としての立場を復活させます。
北海道で現在の様に食用として再認識
日本に伝えたのはオランダ人で関ヶ原の戦いの2年前の1598年でした。
ジャワのジャガトラ港経由で日本にもたらされたので「ジャガタラ芋」と呼ばれましたが、これには諸説あります。
やはり、ボソボソとして不味く、日本でも観賞用だったようです。
後に明治時代になるとアメリカ、イギリス、ドイツからジャガイモが北海道に輸入され、新しい品種だったのか食用に適していたようで、大々的に栽培されます。
まだ貧しかった日本にとって子供たちの大切な栄養源となって行きます。
ジャガイモは呼び名が多い
日本ではジャガイモに対して呼び名が色々あって面白いです。
- 五升芋(ごしょういも)
- お助けイモ
- かぶたいも
- きんかいも
- 二度芋(にどいも)、三度芋(さんどいも)
お助けイモなんて、飢饉で米が採れない時に、代わりに主食として助けてくれたのがジャガイモだったのかな。
カレーライスは日本が発祥
外国人が「カレー」と言うのは、インドでスパイスで食材を煮込んだ料理を指します。いわゆるスパイス料理ですね。
そこでちょっと驚き。カレーライスは何と日本で出来た料理です。
クラーク博士をご存知ですよね。
現在の北海道大学(当時は札幌農学校)に教頭として赴任した人で、
「少年よ大志を抱け」で有名な人です。
博士は生徒たちの余りの栄養状態の悪さに驚き、それを改善するためにジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ等北海道の食材を煮込んだ「カレーライス」を作り食べさせました。
それ以降カレーライスは定着していきます。
これが「カレーライス」が世に出た始まりです。
それから、インド人も食べてビックリの料理へと進化していくのは、皆さんご存知の通りです。
日本発祥というのは、何か無理がありそうですが。
ジャガイモの豆知識
- 原産地はどこでしょう 南米のアンデス山脈からメキシコの高原地帯
- 何科 ナス科
- 日本へはいつ頃伝わったの 明治時代になってからですが、以外に遅いですね。
ジャガイモの効能
欧米では健康と美容に良い「完全に近い食品」と言われています。
では、ジャガイモの効能を少しお知らせします。
こんな悩みをお持ちの方は、是非どうぞ。
胃の調子を保ちたい
ビタミンB1、ビタミンC、カリウム、ナイアシン、といった成分がジャガイモにはあり、胃の健康を守ります。胃潰瘍、十二指腸潰瘍にならない様に防ぐ働きがあります。
血圧が高くて悩んでいる
日本人はどうしても塩分を摂りすぎる傾向がありますね。それを抑制するためにはカリウムの摂取がとっても大事です。
ジャガイモにはカリウムが含まれていますので、塩分を体外に出す働きがあります。
それに疲労回復や筋肉の働きをコントロールする働きもありますね。
生活習慣病に良い働きをします。
腸内環境を整える
腸内環境を整える食物繊維がジャガイモには含まれていますし、体内の不要なものを出してくれます。
体内では消化・吸収できない栄養素として働きますし、老廃物が長く体内にとどまる事を防いでくれ、腸内細菌の餌となってくれます。
その他にも色々な効能があります。
でも、何時も言いますが何でも取り過ぎは行けませんので、ご注意くださいね。
後書き
ジャガイモの栽培については、別な記事を用意してあります。
画像も豊富にありますので分かり易いかと思います。
早くもジャガイモの種芋が売り出されていますが、種芋の芽出しも乗っていますので、是非参考にして下さい。