大根飯は貧乏人の食い物か。いいえ、大根の葉には物凄い栄養素がいっぱい。だからおしんは元気だった。
大根の葉は大切な栄養素が多い
この番組でおしんの家はとっても貧乏で、大根の葉を使った「大根飯」を食べます。
ヘエーっ、貧乏人は大根飯を食うんだ。そんな事を子供ながらに思ったものでした。
でも、山形のおしんたちは栄養満点の食材を食べていたのです。ただ、知らなかっただけですね。
私は毎回見ていた訳では無いので思い違いかもしれませんが。
春の七草の一つで「蘿蔔=すずしろ」と言われる草は大根の事です。
多くの草の中から7つのうちの一つに選ばれるという事は、如何に昔から大事にされてきた食材か想像がつきます。
江戸時代には「そばの薬味」としても使われ始めます。あの辛味が良かったんでしょうね。
これを機に辛味大根が多いに栽培されたとか。漬物や煮物にも利用され、日本人の大事なご飯のお供となって行きます。
ちょっと信じられない程、素晴らしい栄養素があると分かってきたんでしょうね。
大根の豆知識
- 原産地はどこ 地中海沿岸から中央アジア。紀元前2000年以前からエジプトでは栽培されていたとか
- 何科 アブラナ科
- 日本へはいつ頃伝わった 大体はシルクロードを通って奈良時代に伝わったとか言われていますが縄文、弥生時代に日本に伝来したとの説もある。
大根の効能
【アミラーゼ(ジアスターゼ)、ペルオキシダーゼ】等は
- 消化を助ける酵素の働きがある
- 有害物質を駆除する効果もある
辛味成分である【メチルメカプラン】
- 血栓の防止効果や解毒作用がある
- 生活習慣病の予防にもなる
大根の葉には豊富な栄養素があります。
【イソチオシアネート】
大根には辛味がありますね。この辛味の元であるイソチオシアネートは大根の細胞が破壊されると発生します。
これには優れた抗菌作用や血栓の予防効果があります。
何んと、がんの抑制効果も期待できると報告されています。
【β―カロテン】
β‐カロテンは、活性酸素と呼ばれ、がんや老化、免疫機能の低下などに関わる物質の発生を抑える『抗酸化物質』の働きがあります。
【カルシウム】
皆さんご存知の通り、カルシウムは骨や歯の形成に重要な役割を果たします。大根の葉に含まれているカルシウムは野菜の中でもトップクラスです。
【ビタミンC】
抗酸化作用があるほか、ストレスや風邪への抵抗力を強める栄養素です。老化や免疫機能の低下を抑えます。
※大根に含まれる様々な消化酵素は、時間の経過とともに失われます。
例えば大根おろしですが、冷ややっこや焼いたさんま等にかけても美味しいですね。
でも、お父さん。食べ過ぎたり、飲みすぎたりすると、こんな症状が現れませんか。胃のもたれや胸焼けとかですが、これは胃酸が多くなると現れる症状です。
大根おろしを食べると和らげてくれます。その為には食べる直前に擦り下ろすと良いですね。でも、その前に週1、2回の休肝日を作った方が良いかもしれません。家族の為にも。
後書き
私は大根を春と夏に種蒔きします。おみそ汁の具にしたり、おろしてサンマにかけたりして食べると美味しいです。
勿論、おでんの具としても欠かせない逸品です。出汁が浸み込んだ大根は夕食に食べると寒さが飛んで行きますね。
庭の小さな畑では多くは作れませんが、例え一本でも毎年作りたいものです。
「野菜のお話と効能」に関する記事をまとめています。宜しければどうぞ。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。