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これしか無い。農家譲りの「頭縛り」で暖かくしてあげれば美味しさも増して甘くなる
お早うございます。ヒロくんです。
白菜の栽培が思っていたよりうまく行ったみたいで嬉しい。見事に結球して美味しそう。
昨日1個だけ収穫して鍋にして食べたら美味いのなんの、自分で作ったせいもあるだろうけど堪えられない。
これから鍋が本格的になって行くし、どんな鍋にも白菜は欠かせないね。でも、ふと気がかりな事が出来てしまいました。
思いもかけづ豊作になったのは良いけれど、白菜はこのままにしておいて冬を越せるのだろうか。丸々太った白菜を見て不安が頭をよぎります。
今年中には食べきれないし、本格的に寒くなったら冬を越せるんだろうか。
最近は葉が開いてきているのが気になるし、このままでは不安だ。こんな思いを抱いている方は多いでしょうね。
安心して下さい。冬を越す方法を私が教えてあげますよ。
と言っても私が考え出した事ではありません。
昔から農家で普通にしていたやり方です。農家の人の直伝なので間違い無いからご安心を。
年内に食べきれる量であればそのままで大丈夫残っている分がお正月ぐらいで無くなりそうという方は畑にそのままで結構ですよ。収穫する時は外葉のまま持ち帰って下さい。
なぜかと言いますと、白菜は野菜の中ではかなり大きい方です。
丸ごと1個入れるのもちょっと大変ですね。半分とか4分の1にして入れるとか工夫が必要です。
収穫できるようになるのは普通で10月半ばですよね。新聞紙に包んで置けば結構もちますから外に置いていても大丈夫です。
新聞紙で包めばかなり持ちますよ
年内と言っても11月になれば夜は寒くなってきますし、段々に日中も気温が下がってきますね。少しでも白菜を温めてあげる為には新聞紙が最適です。
収穫する時は必要な分だけ持って来てください。せいぜい2個ですね。その際外葉は出来るだけ剥がさないでそのまま持って来てくださいね。
外葉は布団代わりになりますから、余程虫食いでボロボロになっていない限り、ついたままで持ち帰って下さい。
切らないで1個丸々包みますよ。それを新聞紙を2、3枚ほど広げて互いを5㎝以上重ねて包んでいきます。
包み終わったらそのまま根元を下にして風通しの良い日陰で立てておくと良いです。畑に植えてある状態ですね。間違って逆さにしない様に。
これは畑でやれるスペースがあれば新聞紙で包んでから、車に入れておけば汚れないし帰ってからが楽ですね。
2~3週間は保存できますが注意点があります。使用する時は包丁で切らないで1枚1枚必要な分を剥がして下さい。包丁で切りますと余り長持ちしなくなるそうです。
剥がし終ったら、そのまま新聞紙で包んだ状態に戻して下さいね。
お裾分けしても3月迄十分に残りそう
嬉しい悲鳴ですね。畑で植えてある状態で保存を考えましょう。それに2月末頃にキムチを作りたいとのご計画があれば手を下したほうが良いですね。
2月、3月と残りそうであれば、このままにしておくのは拙いですね。3月頃には半分くらいにやせ細ってしまうのは目に見えています。
その頃になって慌てても遅いですね。変わり果てた白菜を見てガックッリなんて事のならない様に。
これからが美味しくなる白菜。でも寒そう。なんとかせねばならない
放っておけばどうなるかもうお分かりになったと思います。毎年、寂しそうに小粒になった白菜を見かけますが、寂しいものです。
作った以上美味しく食べてあげないと可哀そうですね。ちょっと大げさかもしれませんが。
これからが美味しくなる白菜。でも寒そう。なんとかせねばならない
何もしなければ葉が剥がれていき、風化して姿を消す
でそのままにしていくと、どんどん葉が剥がれていきます。この寒いのに1枚1枚と服を脱いでいく。
人間だったら猛烈な風邪をひいて寝込んでしまいますね。でも白菜はここにいるしか無いんです。
肌着だけになり、地肌が見えてきます。風化が始まり、いずれ姿を消します。
寒さに弱い白菜。巾着みたいに頭のあたりを紐で結ぶ
白菜は本当に寒さに弱いです。では、どうすれば寒さから守ってあげられるでしょうか。
紐があれば良いだけです。えっ、とお思いでしょうが、そうなんです。ビニールひもかなんかで頭の辺りを結んであげればいいだけです。巾着の様に。
小学校の運動会で鉢巻をしましたよね。
白菜の頭に鉢巻をするような感じですが、何しろ1年に1回の作業なのでなのでもっと上の方で結びたいのに、初めのうちは何となく目の辺りになっちゃいますね。
何個かやっているうちに上手くなってきますから大丈夫です。画像のもこの後にもっと上の方で結び直しました。
外葉を全て布団の様に包み温めてあげる
要領があります。外葉をなるべく全て重ねてあげて下さい。
両腕で抱える様にしないと難しいですが、頭の辺りを一回り紐を回したら少し力を加えて結わえて下さい。
まれに葉の葉脈が折れる音がしたら、優しくやって下さい。1回結んで2回紐を回すと簡単には外れ無くなります。
画像では外葉が残されていますが、これは頭近くまで届かないのでそのままにしました。無理のない程度に頭の上の方で結んでください。
外葉を全て集めるような感じで包んで下さいね。これは白菜の布団のような役目を果たします。少しでも中を温める為です。
でも寒い。白菜は寒さに耐えて甘くなる
外葉を重ねただけでは完全に寒さを防ぐことは出来ません。何しろ吹きっさらしですからね。
白菜が霜枯れに合う事があります。霜などにより白菜の葉は寒さで枯れてしまう事がありますね。
霜枯れです。細胞の中にある水分が凍って葉が枯れる現象ですね。
内側の小さい葉は特に寒さに弱いです。外葉で布団や毛布の様に重ねて覆い、縛ると中の温度の下がるのを抑える働きをします。
白菜は寒さから守られますが、まだ寒いです。
すると白菜の糖度が上がります。白菜は寒くなると甘くなる特徴があります。甘い白菜は、ほんとうに美味しいですからね。
それは寒さを防ぐために細胞内にあるでんぷんを「ショ糖」に変えるからです。すると白菜内の水分が凍らない様になります。
有難い事に「ショ糖」のお陰で白菜は甘くなります。
外葉で包み、紐で縛る事により白菜の中は保温されます。
中身は寒さで傷まなくなりますし、細胞内の水分の凍結を防ぎます。それで程よい寒さとなり甘く美味しくなっていきます。
他にもメリットがあります。形が整うと、風の強い日に飛び散る土やホコリが入らなくなる。これは大きいですね。
畑の土から病原体が移たりしますから、それも防ぎます。農家さんの知恵は凄いですね。
結ぶのは11月下旬です。
畑へそのまま保管する地域があります。白菜を根が付いたまま抜いて、1か所にまとめて置き、ワラなどで囲っておくと長期間保存できると言います。
これはかなり寒い地方でしょうね。
少なくとも宮城の中央部のこの辺では危険が伴います。それに、たまにですが熊が畑の近くで目撃されます。白菜が一塊になっていたら良い餌場になってしまします。
結構大変だけど。美味しい白菜を食べる為に頑張る
頭結びは結構大変です。慣れていても腰に違和感を持っている人にはちょっと大変かも。
残っている個数にもよりますが、大体が立ったままでは作業が出来ません。中腰の姿勢が続きますから若干きついです。
でも、この作業のお陰で美味しい白菜を食べることが出来ます。
後書き
自然のメカニズムって面白いですね。それを利用する農家さんは凄いと思います。
11月末にはこの作業が待っているという方は多いと思いますが、何しろ白菜を抱えるような感じで紐を回しますからね。
前の晩に雨が降ったりとか霜が降りている時はちょっと大変かも。なぜかと言いますと服が濡れてきます。汚れるという事は無いのですが。
数が多いと終いにはびっしょりと濡れてきます。薄めのカッパなんか着ると良いかもしれませんね。私は何時も忘れますけど。
「自分流野菜の越冬」に関する記事をまとめています。宜しければどうぞ。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。