ミカンの皮にそんな効能があるとは知らなかった。害虫被害の救世主になってくれるか。
お早うございます。ヒロくんです。
陳皮の事をたまに書いてきましたが、効能があったのかどうかを書いていませんでした。
そこで作り方も含めて、まとめてみました。今までの記事と重複するところが多々あると思いますが、ご了承ください。
去年は害虫の被害をもろに受けました。噂によれば専業農家さんでも大変な被害を受けた方がいらっしゃったとか。
温暖化のせいもあるんでしょうか。
農家さんの真似をして農薬を使って駆除すれば、知識が無い事も有り危険な事になります。それに住宅団地ですからね。ここは。
もっとも農家さんでも農薬の知識のない人が多いらしいです。
私が見様見真似で農薬を使ったら害虫との戦争になってしまいます。次から次えと新手が押し寄せて来るでしょう。
遂には農薬だらけの食べられない野菜が出来上がってしまいます。
ある人が言っています。
「害虫とまともに戦ったら勝利はない。寄せ付けない努力をすべきだ」と。
確かに市販されている野菜由来の殺虫剤は初めのうちは効きますが、慣れて来るみたいで一向に効き目が無くなってしまいます。
液を噴霧しても平気で動いている「ネキリムシ」や「アブラムシ」を見ていると、どこかの国の薬物漬けにされた囚人兵の様に見えます。
不気味で恐ろしいですよ。
ミカンの皮が害虫を寄せ付けない
途方に暮れている時に朗報が入りました。と、言ってもボーっとしてYouTubeをを見ていた時ですが。
ある動画でのことです。
「ミカンの皮で害虫を寄せ付けない」と説明しています。
ミカンの皮で害虫が来なくなるなんて信じられませんね。初耳です。
でも、気になるので最後まで見てしまいましたが、どうも本当らしい。
それから検索して調べ始めました。
以外にも結構ありました。知らなかったのは自分だけかもしれません。
でも自分が欲しい情報は少ないですね。
Yahoo!の知恵袋って言うのでしょうか、それに菜園でのミカンの皮で害虫対策に対する様な質問がありました。
ところが回答者が全くその辺の知識が無いらしく、真っ向から否定していました。
ちょっと心細くなりましたね。でも今年も同じ目には会いたくないので心を強くして調べる事を続けました。
食品として利用するのがポピュラー
調べてみるとありましたが、食品に対するものでした。
それによりますと、ミカンの皮を砕いたものを「陳皮」と言います。それを利用した食品が多いのを知りました。
ビタミンPが含まれていて、高血圧の予防やコレストロールを下げる効果が有るらしいです。他にも飲むヨーグルトに混ぜて飲むと猶更美味しくなるとか。
何か飲んでみたくなりました。
初耳でしたが、七味唐辛子にも含まれているらしくて驚きました。
とにかく読みきれない位に食品に利用されていますね。
害虫を寄せ付けないものが、何か含まれているのか
食品に対する利用を書いていると一記事出来上がってしまいます。女性はご存じなのかもしれませんね。
てな訳でこの辺にしておきます。
気になるのはミカンの皮の何を害虫が嫌うのでしょう。
何時もご厄介になっている「ウイキペディア」さんにお聞きしようと思ったのですが、残念な事に食品としての説明だけで害虫効果については一切書いてありませんでした。
それで他をいろいろ調べてみると
これらの成分がミカンの皮に含まれているそうです。
この成分の臭いを害虫が嫌うそうですね。
何でもゴキブリにも効くそうですよ。ところがゴキブリの中にもこの臭いが好きな品種がいるそうですからご注意ください。
集まってきたら大変。
何はともあれ、手頃な材料で効果がるものが作れそうなので挑戦して見ます。
陳皮の作り方
作業を始めたのは昨年の12月です。もう盛んにミカンを食べている頃です。家族に頼んでミカンの皮を手作りの箱に入れてもらいました。
最初はなかなか集まりませんでしたね。理由は食べ過ぎるとお腹を壊すからです。
去年の20日過ぎの画像ですが、まだこんなもんです。
この皮が集まったら綺麗に洗います。
農薬が付いているからですね。日本の農薬はそんなでも無いですから、さらっと洗えば済むそうです。
でも外国産は沢山かけているので念入りに洗うとか。
ミカンは普通に国産を食べていますから、その辺は心配はいりませんね。言い忘れていましたがミカンでなくても柑橘類であれば良いそうです。
量が揃ったら洗って乾かす
チリも積もれば山となるですね。結構な量になりました。
手頃な箱が無いので、小学生時代を思い出して新聞紙で箱を作ったのですが、少し工程を間違えました。
まあ良いか。
それを外の洗い場で洗います。
家の中の洗面所では、ちょっと抵抗がありましたから。
指がちぎれそうな寒い日でしたが洗わないと先に進めません。指で軽くこすって洗いました。後で知ったのですが瓶に水を入れて2、3日浸しておけば農薬は落ちるとか。
早く知っておけば良かったですが、後の祭りです。
一貫した記事が無いので、こういう時に困りますね。
洗ったら乾かす
手頃な場所が無いので柿の木の枝に干す事にしました。勿論、網袋に入れましたが。網袋ですと陽を通すし、雪や雨が降っても水分は落ちます。
こんな感じですね。
晴れた日が3日程続いたので見てみると、カチンカチンに乾いていますね。皮を干すのは川の粒粒のところに油があるらしく、それを蒸発させる為とか。
念には念を入れる為に、サンルームで乾いたミカンの皮を別な箱に入れて数日置いておきました。
それはもっと乾いた皮をためる為です。
2回目は結構溜まりましたね。
家族のペースも早くなりました。
陳皮を作る作業開始
この固くなった皮を粉々に砕いたものを「陳皮」と言います。漢方薬にも盛んに使われていた様で名前からして漢方って感じですね。
三国志に出て来る名医の「華佗」も使ったのでしょうか。
動画ではペンチで砕くとありましたが、言葉だけで実写はありませんでした。陳皮にするのが大変なので、乾いた皮を害虫のいる株の周りに敷き詰めていましたね。
それで害虫はいなくなったそうです。
実際使ってきた時の感想ですが、株周りに只置いただけですと白カビが発生する場合があるらしいです。
原因は乾燥が不完全だからとか。
土をかけた方が良いとか書いていますが、その辺はどうなんでしょう。
やはり完全に乾燥させて粉状にするのが良いのかも。
すると、摺りつぶす道具が必要になるかな。
結構溜まりましたね。而も(しかも)本当にカチン、コチンです。
上手く行きました。
ペンチではカスが飛び散るので止めました。それに外で作業するには寒すぎますから家の中でやります。
それで普段野菜で使っている鋏を使う事にします。
完全に切ってしまうと、その反動でやはり断片が飛びますね。少し手前で切るのを止めて、刃先で残った分を切ると飛び散りません。
右手の薬指が痛くなってきました。軍手を使うと陳皮の粉がついてしまい簡単に落ちず部屋を汚してしまうからです。
それで小休止しました。このままやると指の皮がめくれてしまいます。あれはかなり痛いですからね。
再度作業開始
アイディアが浮かびました。大き目の皮に4ミリ間隔で切り込みを入れて、それを横にして切って行くと作業が進みます。
丸まっている皮は出来ませんが、それでもかなりスピードアップされました。
エヘン、完成です。指は無事でしたので良かったです。
これが出来たのが先月の今頃ですが、この後適当な入れ物を探すのに時間がかかりました。先に用意しておけば良かったのですが。
これを見つけました。
これは畑の酸度を調べるためにホームセンターで10年位前に買ったものの容器です。この中にリトマス試験紙の様な物でphを計るものが入っていました。
実際に使ってみると、見本の色と畑の土を溶かした色との判別がつかず、その後は利用せずに放置していたものです。
でも捨てなくて良かったです。こんな時に役に立ちました。
丁度、いっぱいになりました。この為に残しておいたみたいですね。
陳皮は肥料にもなる
これを3月初めに畑に蒔こうと計画しています。狭い畑ですがもう少し欲しいので、引き続きミカンの皮を集めています。
ところで陳皮は害虫を寄せ付けない効能の他にも良い事があります。それは微量ですが肥料分が入っている事です。
至れり尽くせりですね。でも若干酸性に傾く様だと、ある記事に書いてありましたが詳しい事は分かりませんでした。
後書き
今日知ったのですが、乾いた皮をミキサーに入れると粉上になるそうです。食品に使うにも粉上の方が良いですよね。
私もやろうかと思いましたが、使った事が無いし後の掃除が大変だと思い止めました。
今のままでも5月に苗を植える頃には分解されているでしょうからね。
現在、出来ている陳皮です。勿論乾かしている段階の皮もあります。
新しい容器は「味付けのり」が入っていたものです。
今回、身近にあるものを利用してタダで害虫忌避剤が作れました。使ったのは多少の労力だけです。
しかし今日、気になる記事を見つけました。
「ミカンの皮を乾燥させる時は風通しの良い日陰で」
と書いてありました。
今まで、どの記事にもそんな事は書いてありませんでしたね。
私は「日向」でやりました。
ちょっと気になります。
本当のところは、どうなんでしょう。
もう一つ気になる事が
最近ですが柑橘類も余り食べない季節になりました。
でもたまには食べていますが最近、黄色の柑橘類が置いてあったので早速食べました。美味しかったです。
それで久し振りに陳皮を作ろうと洗って干しておいたのですが・・・。
次の日、小さいハエみたいなものが皮にとりついていました。網の中に入っているのもあります。
この虫たちはこの皮の臭いが嫌いではない様です。
ちょっとショックですね。
若しかしてですが、国名は覚えていませんが、どこぞの国から輸入されたレモンから虫が出て来て大騒ぎになった事があります。
その種類の虫かもしれません。
この虫たちは柑橘類の臭いが好きなんだという事です。
元々、中に卵を産んだものが孵ったのかもしれませんが困りましたね。
なかなか完璧という物は無いようです。
使ってみた結果に思う
去年との比較をすれば圧倒的に減ったのは間違いがありません。
酷い時は1.5㎡に100匹強のコガネムシがいたことがありますが、今年は完全にいなくなったわけではありませんが見つけても数匹です。
でも1匹いれば油断は出来ません。鼠算式に増えて行きますから要注意です。
先日、玉ねぎの畝の準備をしました。探したわけではありませんが動くものはありませんでした。コガネムシの幼虫は白いのでいればすぐ分かります。
そう言えば、今年は青虫も1、2匹しか見ていません。
去年の事を思えば陳皮の効果はあったと思います。
出来ればなるべく粉状にした方が使いやすいと思います。そして風で飛ばない様に土をかけておく。
コガネムシの幼虫等も猛暑で死滅したのかもしれませんしね、油断はしないで暮れから陳皮作りを始めます。